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研究室10ヵ条(京都大学、哲学の奥地)

1.研究は独創的でなくてはならない。特に京都大学は研究の独創性ということだけが存在理由であることを忘れないように。

2.少なくとも研究対象に対する深い愛情を感じさせる研究でなくてはならない(「好きだ」ということではなく、嫌悪も含めて特別に深い感情を持っているということ)。そうすれば、その研究に迫力が備わってくる。

3.とことん研究対象にかじりつくこと。その対象のことだったら何を聞かれても答えられるくらい没入しなくてはならない。そうでなければ既存の研究には絶対に勝てない。

4.方法論は自力で見つけなくてはならない。既存の方法論にただ乗りするのは一種の敗北宣言である。

5.人生の中心が研究でなくてはならない。研究は片手間にできるものでは絶対にない。つねに研究のことを考えているべきだ。趣味で研究をやりたいのだったらほかの大学に行くこと。

6.自分が主張したいことのために研究対象を利用してはならない。それは研究対象に対しても自分の研究に対しても冒涜となる。

7.就職とか出世という目的のために研究をしようとするのは本末転倒だ。あくまでも研究(独創的なことを生み出すこと)を目的としなくてはならない。

8.目的に向かって最短距離で進もうというのは功利主義であって、そこからは独創性は出てこない。たくさんの回り道と無駄と浪費をたのしめるようになること。

9.自分の考えていることに対して絶対的な自信を持てるようになるまで徹底的に考えを練り上げること。そして同時に人の批判を素直に受け容れられる謙虚さを養うこと。

10.少しでも独創的な「何か」を生みだし、それを自分の名で発表できることがどんなに大きな喜びであるかを知ること。

以上

※ 日本一哲学の奥地に居るであろう先生がこの大学の一番奥地に居たであろう私(日本人)に授けた言葉(4は東大出身者が取りがち・・・だが、先生と私も東大関係者、笑)

京大の哲学で朱子学や陽明学(王道の西洋哲学ではなく)やっている人は少ない。ましてや韓国哲学というジャンルは学問領域にはないから「その他」になる。

私は「天皇とギャンブル(馬券)」、「天皇とウマ娘」、「ウマ娘の哲学」、「サピエンスと馬(⇒ウマ娘)」がテーマである。これは「その他のその他」になる(と考えられている)。

学内でネタ扱いされてきた。

ご専門は何ですか?「天皇とギャンブル」や「ウマ娘」です!

学部生が、競馬やウマ娘の論文書こうかな、というノリではなく「生きるか、死ぬか(樹海に10年以上籠る)」そんな感じで毎日過ごしてきたと思う。

このテーマで本当に「学術賞」を取れるのかしら・・・笑

海外大や東大の先生が研究室来ると○○先生の研究室はたいへん優秀な人が多くて羨ましい(鉄板ネタ、学部生はこの研究室こわい・・・)。

うちには居ない、そんな感じではあったけど・・・

みんな5か国語くらいはネイティブレベルで話せるし、ひょっとしたら物凄く頭良かったのかもしれない、かもしれない・・・

日本人は常時少ない(1、2人)。

比率で言うと10分の1程度

15年で片手で数えられるくらい・・・

ロシア人(樺太出身、大日本帝国に振り回されて来た。親族は朝鮮→日本→ロシア人と変動。見た目はアジア系。サハリン残留孤児と呼ばれる)

ハンガリー人、ウクライナ人、中国人(漢族、香港、モンゴル族、朝鮮族、もっと少数民族)、韓国人、カナダから来た人、在日、アイヌ等、日韓ハーフ等でたらめ。

12歳でまったくの独学。日本語をネイティブレベルで覚えた語学の達人も居た。彼は日本文化について東大のクイズ王より100倍詳しいはず・・・

7、80超えて化け物みたいに優秀なお婆さまや東大院主席(理系)のお姉さま、が普通に見えるくらいであった。

あまりに世間離れしていた。

最近になって気づいた。

ここはひょっとしたら「最果ての地だった」のかもしれない、と。

24時間研究室に明かりがついている(午前3~5時でも誰か必ずいる。他研も同じだけどほとんど日本人・・・)。

何時間も歩きながら読書するイケメンの青年、天才も(BTSのような、東大から移籍した韓国人)。

3人集まれば国際会議と揶揄された。

留学生も英米、シンガポール、ソウル大・・・日本人の友人がなかなかできない。

今も純粋な日本人とは全く交流がないので、私は「ウマ娘」になった。

(2023.1.13)

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