見出し画像

第22話:可愛いを競うゲーム

ウマ娘は一個の哲学である。

ゲーム『ウマ娘 プリティダービー』編に入る前に少しおさらい。

「ウマ娘 プリティーダービー」は、かつて日本競馬に実在した「名馬」(競走馬)をモデルとする「ウマ娘」をメインキャラクターにしたゲーム制作会社Cygames(サイゲームス)によるメディアミックスプロジェクト(「UMAMUSUME PROJECT」)である。

クロスメディアあるいはメディアミックス自体は決して珍しい出来事ではない。しかし、ウマ娘の場合はこれが世界レベルで展開されており、かつその企画が支持されてる。この点に大きな特徴がある。最近では隣国でも騒動が起きるようになった、笑。ツイッターでは地球の裏側までファンとつながっており、「ウマ娘」好きが高じて日本に留学、就職したい人達も出てきている。

2016年に企画が発表されるとアニメ、ゲーム、コミック、キャラクター(イメージ)ソング、ライブイベントなどが次々と展開された。

2018年にアニメ第1期の放送が始まると、美少女・ウマ(競馬)・スポ根を織り交ぜたストーリーが人気を博し、着実にウマ娘(=競馬)ファンを増加させていった。

ウマ娘がブームと呼ぶに至るようになったのは、2021年1月から始まったアニメ第2期(Season 2)と、その最中の2月に発表されたスマートフォン向けゲームアプリの配信(2月24日)からである。

ゲームはプレイヤーがトレーナーとなって、「現在の」日本中央競馬会(JRA)で行われている実際のレースをモチーフにした「トゥインクル・シリーズ」に向けて「お気に入りの」ウマ娘をトレーニングさせてレースに勝利し、多くのファンを獲得していくというものである。

「現在の」、「お気に入りの」というところに注目されたい。)

またレースに勝利すると、パドックで「ウイニングライブ」が行われる(優勝=1着ウマ娘はセンターとなる。なんかどこかで見たことがあるような光景=話、笑)。

ジャンルは育成シミュレーションゲームにあたり、競走馬を萌え擬人化したキャラクターであるウマ娘はゲーム性の面白さ、「遊びやすさ」もあり、男女問わず支持されることとなった。

(簡単で分かり易い、笑)

またゲームの内容もアニメ同様に熱く、感動的なシーンが豊富に散りばめられている。

ゲーム「ウマ娘」はモデルとなった各競走馬の史実に基づいた経歴(戦績)を反映したエピソードを取り入れる、実馬の個性を多く差し込むなど(ゲーム内の目標レースなどに指定、モデル馬のエピソード)、その細部まで考え抜かれた設定へのこだわりに既存の競馬ファンのみならず、新規ゲームファンの高い支持率を経て年間売上ランキング1位(2021年)となった。

なお、現在もブームは継続中であり、育成シミュレーションゲームとしてサイゲームスの売上を牽引している。

2021年に比べて売上が下降してきたのは、新規顧客離れ(お試し勢、もともとゲーマーではない人もやっていた)とデッキが充実してきた(ウマ娘や強力なサポートカードが充実してきた)のだから仕方がない。

また、強化アイテム(素材)の配布(システム)、強キャラの出るタイミング(主にサポートカードガチャ)、育成のコツもファンの間に浸透してきた。

しかしながら、

社会的影響力の観点では今年度も日本一のゲームであったといってよい。

それは2022年度における企業とのコラボの数(社会的可視化)からも証明することができる(後述)。

ところで、このゲームの本質は以前も取り上げたように「可愛いを作り、育てる」であることは間違いない。

美少女育成シミュレーションゲーム


そのため思想的にモデルでなったであろう「ウマ男」は登場しない(お馬のひんべえ、マキバオーなど・・・笑)。

おっさんも登場しない!

(今までの競馬ゲームでは絶対にありえない、笑。)

今気づいた!

トレセン学園ってJRAの競馬学校、トレーニング施設(栗東や美浦)に見せかけた単なる「女子校」やん!

その具体的な特徴については次回に譲ることとする・・・笑


追記)

いつの間にか「22話」までいってる!

とんでもなく飽き性な私が・・・

信じられない(笑)

私の(元)指導教員はウィキペディアで・・・


①馬の世界史、競馬の世界史(研究生のとき)

②韓国は一個の哲学である、朱子学化する日本近代(博士のとき)

③韓末ナショナリズムの研究(学部のとき、競馬の研究はしていないが、構想はあった)

④群集の居場所―都市騒乱の歴史社会学(修士のとき)

ほか

興味があったら是非!

よくよく考えてみたら全員の研究が私に近い(影響を与えている、笑)

当然と言えば、当然なり!

おまけ:

ツイッターからの引用


(2022.12.21)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?