精子提供ボランティア@南東北zaki

東北地方で精子提供を個人で行っています。男性不妊やLGBT+のカップル、選択的シングル…

精子提供ボランティア@南東北zaki

東北地方で精子提供を個人で行っています。男性不妊やLGBT+のカップル、選択的シングルマザーなど第三者からの精子提供で妊娠を目指す方のお手伝いをしています。

最近の記事

シリンジ法 専用キット紹介レポート2024年版

はじめにストレスフリーな妊活の手法として、認知度が高まってきているシリンジ法ですが、2024年現在、国内だけでもさまざまな専用キットが販売されています。 本記事は筆者がそれぞれ実物を試して感じた各キットのレビューをおすすめ度10点満点で紹介していきます。 『シリンジ挿入タイプ』と『カテーテル挿入タイプ』まず、シリンジ法専用キットはシリンジ本体を膣内に挿入する『シリンジ挿入タイプ』と、シリンジの先端にシリコン製などのカテーテルを装着しカテーテル部分だけを挿入する『カテーテル

    • 妊娠実績を公表しました2024年3月

      今年2月に提供し、翌月に妊娠の報告をいただいていた方が、無事に安定期に入ったことがわかりましたのでここで公表させていただきます。 おめでとうございます! 今回の方は選択的シングルマザーご希望の方で、年齢が30代前半ながら1周期目の提供で妊娠されました! 驚きです。 県をまたいでの提供でしたので早めに結果が出て安堵しております。 安定期とはいえ安心はできませんが、無事に産まれてくれることを願っています。 なお、提供方法はシリンジ法です。 今後もあらゆる事情で個人間

      • 出産の報告をいただきました2024年6月

        昨年夏にシリンジ法で提供し、なんと1周期で妊娠されたご夫婦から、出産のご報告をいただきました。 母子ともに健康とのことです。 おめでとうございます!! こちらのご夫婦とは夫の方のみとやりとりし、妻の方とは一度もお会いしないまま妊娠出産となりました。 私の場合、産む側の女性のパートナーさんとのやりとりだけでも提供可能ですのでご安心いただければと思います。 また、県外からお越しいただいての提供でしたので、短期間で結果が出て無事出産されたことに安堵しております。 きっと

        • 精液検査結果2024年6月

          提供依頼者の方から、精液検査の結果をご提供いただきましたので公表します。 精液量 1.4ml(1.4ml) 総精子数 17050万(3900万) 濃度 12180万/ml(1600万/ml) 運動率 79.7%(42%) 奇形率 ー %(96%以下) ※( )内は下限基準値 結果、検査された項目については基準値以上となり、 濃度や運動率は良好な結果となりました。 2024年中にシリンジ法での妊娠実績もあるため、現在も妊娠可能な精子の状態です。 引き続き提供の

        シリンジ法 専用キット紹介レポート2024年版

          出産のご報告をいただきました2021年4月

          妊娠のご報告を受けていた方から出産のご報告をいただきました。母子ともに健康のようです。 おめでとうございます! ドナー不足や新型コロナの影響で本来AIDを受けたい人が受けられない状況が続いています。今回の方もその影響を大きく受けた方でした。 その後も状況は変わりなく、生殖医療に係る法整備や新型コロナ終息までまだ時間はかかりそうです。その状況下で、1つの選択肢となれるよう引き続き活動していきたいと思います。 この出来事が誰かの背中をちょっとでも押せるのであれば幸いです。

          出産のご報告をいただきました2021年4月

          AIDと個人間精子提供の問題に対する報道に望むこと

          1/14の日経の朝刊でAIDの実施件数減少と個人間精子提供のリスクについての記事が掲載されていました。 内容や結論は過去にあった報道と大差ありませんでした。 AIDがドナー不足で実施件数が減少している影響で、ネットやSNS上の提供者に頼らざるをえない人たちがいる。しかし個人間提供は犯罪や感染症のリスクが伴う。ルール作りが求められる、という内容でした。 第三者生殖医療による親子関係の特例法についての言及もなく、刺激的な内容をただ出しただけでワイドショーと何ら変わらない報道

          AIDと個人間精子提供の問題に対する報道に望むこと

          AIDの将来像を予想してみる

          現在、AID(非配偶者間人工授精)は、子の出自を知る権利への懸念からドナー不足に陥り実施件数が減っている現状があります。 この、AIDの将来像について勘づいてしまったことがあります。 「面倒ごとは精子バンクに押し付けよう」と考えている AIDの実施機関は、精子バンクに関する法整備がされたら、精子の管理や子の出自を知る権利などの面倒ごとを精子バンクに任せて、自分たちは人工授精や体外受精などの技術に特化しようとするのではないかということです。 今までドナーの収集や管理をA

          AIDの将来像を予想してみる

          生殖ドナーのマッチングアプリ

          生殖ドナー、代理出産、共同養育など、第三者がからむ子作り、子育てを要する人とそれに協力したい人をマッチングするアプリがあります。 その名もJust a baby。 精子、卵子、受精卵(胚)のドナー 代理出産女性、共同養育者、 使い方次第では母乳ドナー など、自分たちが必要としているもの、協力できるものをプロフィールで指定して、マッチングした人とチャットでやりとりして具体的な協議をしていく流れになっています。 国や地域幅広い方々が登録しており、国境を越えた協力関係が

          生殖ドナーのマッチングアプリ

          出自を知る権利へのスタンス

          精子提供ボランティア@南東北・仙台 https://peraichi.com/landing_pages/view/spdntohoku 提供により生まれた子供が、自分の遺伝的親が誰でどのような人物かという出自を知る権利について多くの国で認めようとする動きがあります。 日本の今国会における生殖医療の親の定義についての法整備の動きでも出自を知る権利について議論されている模様です。 ここでは、私の個人間提供ドナーとしての出自を知る権利及び子供への関わり方について現在の考え方

          出自を知る権利へのスタンス

          シリンジ法キットを試してみたい方

          シリンジ法を始めてみたくて、シリンジ法キットの購入を検討されている方は多いと思います。 2020年10月現在、専用のシリンジ法キットの公式販売価格はどのメーカーでも8000円以上で、 いきなり買うには手が届きにくいかもしれません。 そこで、手頃な価格でシリンジ法キットを試す方法を紹介します。 見出し画像に添付しているのはメルカリの検索画面のスクショです。 シリンジ法キットと検索すると1本から小分けにして出品されていることが多いです。 メルカリなどのフリマアプリ等で

          シリンジ法キットを試してみたい方

          精子ドナー志望者がやってはいけないこと

          精子ドナーになりたいなと思っている方、 やってはいけないことがいくつかあります。 その最たるものが、不妊治療当事者アカウントのフォローやコンタクトです。 ネット上の不妊治療当事者に対して、TwitterをはじめとするSNSでフォローや提供しましょうか?などとコンタクトとるのはタブーです! 不妊治療当事者のうち、男性パートナーの精子が問題ない、または治療により精子を回収できる可能性がある人にとって、 第三者への精子提供希望の男性は変態にしか見えません。 ブロックや通

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          シリンジ法キットの比較動画 プレメントシリンジ×Babymoシリンジ

          精液をカップに採取し、専用のシリンジ(針のない注射器)で精液を吸い上げて膣内に注入して妊娠を目指す方法をシリンジ法といいます。国内で販売されているシリンジ法専用キット、プレメントシリンジとBabymoシリンジを比較してみました。

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          不妊治療が保険適用になる日も近い

          不妊症当事者の方々の政府や国会への働きかけのおかげで、 少子化対策大網の中で不妊治療の保険適用化の推進が盛り込まれました。 今まで高額な医療費を理由に高度不妊治療を諦めていた方々にもチャンスが広がるのではないかと期待しています。 将来的には更に進展して、LGBT+カップルや選択的シングルマザー・ファザー希望の方への精子・卵子提供、代理出産、養子縁組などの多様化が認められる世の中になってほしいなと思います。 精子提供ボランティア@南東北・仙台 https://pera

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          女性の身体に入るもの

          精子提供を検討する上で、第三者の精子が自身またはパートナーの体の中に入ることを受け入れられないと考える方も多いと思います。 ここで、提供方法によって女性の身体に何が入るのかという視点で整理してみたいと思います。 提供方法→身体に入るもの タイミング法→男性器、精液(未洗浄) シリンジ法→精液(未洗浄) 人工授精→精液(洗浄済) 体外受精→受精胚(卵子に洗浄済精液が触れる) 顕微授精→受精胚(卵子に精子1匹が入る) ご覧のように、 人工授精の場合は精液が洗浄さ

          未婚で体外受精を行うには

          高齢出産となる年齢のシングルマザー希望の方から相談を受けたことを機に自分なりに調べてみてわかったことがあります。 独身女性が体外受精を受けられる病院は、国内では限られるということです。 日本では、法律ではないものの、学会の見解において『夫婦』にしか体外受精が認められていません。 独身女性が体外受精を受けるための抜け道としては、男性と事実婚の体裁をとるか、妊娠のための契約結婚をするかになります。 もしくは、表向きには言ってないけどLGBT向けに人工受精や体外受精をやって

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          人工授精が有効な人と不向きな人についての私見

          人工授精とは、採取した精液を洗浄、調整して子宮に注入し、自然妊娠を目指す方法です。 成功確率は1周期当たり5~10%と決して高くありません。 ここでは、当サイトで精子提供を受ける上で、人工授精が有効な人、不向きな人の特徴とその理由を述べたいと思います。 (1)人工授精が有効な人 【前提条件】 ・40歳未満 ・実施予定の病院で精液凍結が可能 ・婚姻関係ないし事実婚を病院に示せるか、病院が婚姻関係の証明を求めない 【有効な人の特徴】 ・子宮頸管粘液が少ないor坑

          人工授精が有効な人と不向きな人についての私見