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「Webサイト」など2D体験と、「メタバース」など3D体験の違いは何か?バーチャル空間と企業戦略

デジタルハリウッド大学大学院で谷川じゅんじ先生の「空間構成学」の授業1日目でした。わたしは、Web開発と、メタバースのワールド開発を行う中で、2Dと3Dの「体験デザイン」の考え方の違いについて、整理できずにいました。

2D、ウェブデザインの「体験デザイン」というと、カスタマージャーニーであったり、UX/UIデザインなどが語られます。同じ軸で捉えたら「メタバース」は、ユーザーにとって「面倒」なだけです。

メタバースの得意領域としてよく語られるのは「体験」ですが、では、「体験とは何か?」「どうデザインするのか?」といえば、「ゲーム」か「音楽などライブ」が「体験」として語られます。または「コミュニティ」ですね。それらも納得なのですが、なんだか情報がバラバラしていて、「つながっていない」感じがしていました。いえ、わたしが整理しきれていないということです。

そして今日、次の1行で、全てが繋がりました

Context > Contents
"おいしいパスタと検索すれば、美味しいパスタはたくさん出てくる。でも、それは、おいしいパスタを食べるまでには繋がらない"

衝撃の瞬間でした。

2Dはコンテンツであり、
3Dはコンテキストなのです。(そうあるべき)

では、コンテキスト、情報が伝わっていく文脈を考えてみると、情報は、「Who(誰が)」または「Where(どこで)」を中心に回ります。現在の情報過多時代、すべての情報を精査するのは不可能です。誰が言った情報なのか、どの場所と関連している情報なのか、を中心として私達は情報を受け取ったり流したりします。

「場所」というのは、情報流通において、非常に重要な要素なのだと思います。だけど「場所」は動けないので、必ず「人に来てもらう」必要があります。これは、Webサイトも「場所」という意味で同じです。場所のデザインには、「ユーザーに何を体験させるのか」「その体験が終わったときに心に何を残すのか」「その場所を思い出として記憶してくれるか」を考えることが大事なのですね。

思い出(記憶)は場所に残る。

と思います。これは、Zoomミーティングと、メタバースミーティングの違いをイメージすると分かりやすいです。Zoomミーティングはいくら行っても、ミーティングの内容は頭に残りますが、それは、「そのミーティング」の記憶ではなく、単なる内容の記憶です。友達と現実にあってミーティングした場合、話の内容だけではなく、もっと「思い出」として残るものがあります。

情報が流れる要素として、Whoは、SNSでやり尽くされている感じがありますが、Whereをインターネット上で、しっかり取り組んでいる企業は多くはないだろう。この「バーチャル空間」を、どのように企業戦略に活かしていけば良いのか、一つの明確な方向性が見えました。

コンテクストの中で、ユーザーの記憶に残るもの
場所といっしょに残っていく価値

そういったものを創ることに、わたしもチャレンジします

あ、タイトル画像の話を忘れていました。

地形データをWeb上に公開できるサービスです。

いくつか面白いフォトグラメトリ関連サービスを、17Campusエントランスの学習コーナー(土管ですw)に配置しましたので、見に来てくださいね★


今日も素晴らしい日でした!

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