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幻の大陸ジーランディア

皆さん、「アトランティス」という、伝説の大陸をご存じでしょうか。

戦争によって、一夜にして沈んだ、幻の大陸です。

ですが、見ての通り「幻の」大陸です。つまり、ない確率が高い。

しかし、ニュージーランド近海でなんと、「沈んだ大陸」があったようです!

今回は、その「沈んだ大陸」についての記事です!



沈んだ大陸「ジーランディア」

まず、この大陸はジーランディアと呼ばれています。

ジーランディアは、今のニュージーランドの辺りにあった、巨大な大陸です。

タスマンティスとも呼ばれてます。アトランティスと似てますね。

Wikipediaによると、

9割以上が海面下にある、大陸地殻

らしいです。

9割以上とありますが、これはニュージーランドがジーランディアの一部だから。

つまり、ニュージーランドの島々は、もともとジーランディアだった、ということです!



なぜ沈んだ大陸だと分かるのか

ジーランディアの大陸分離をまとめてみました。

     ?          パンゲア大陸と分離
1億3000万年前~8500万年前    南極大陸と分離   
8500万年前~6000万年前    オーストラリア大陸と分離

そして、ジーランディアは形成されたようです。

なぜ、海底にあるのに大陸だったことがわかるのかは、とても不思議ですよね。

ですが、パンゲア大陸のことを考えれば、すぐにわかります。

大昔、地球上のほぼすべての大陸は「パンゲア大陸」という、巨大なひとつの大陸にまとまっていました。

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重要なのは、このパンゲア大陸が、花崗岩でできていること。

そのあと、パンゲア大陸は分離を始めました。

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こんな風に、大陸がバッキバキに離れていったのです。

そして、現在のようなダイナミックな世界地図が出来たんですね‼

このように、ほぼ全ての大陸はパンゲア大陸から来ているため、特徴である「花崗岩で出来ている」ことが、当てはまります。

なので、花崗岩で出来ているかどうかを調べれば、沈んだ大陸なのか、もともと海底だったのかが、はっきりと分かります。

アトランティスはどうなんでしょうね。



ジーランディアにいた生物

次は、ジーランディアにいた生物について。

皆さん、突然ですが、泳ぎが上手な、南極の飛べない鳥といえば、何を思い浮かべますか?

そう、ペンギンです。

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実は、ペンギンの祖先はジーランディア出身!

ニュージーランドの研究チームが、新種の化石を発見したことから、この情報はほぼ確定でしょう。

このペンギンの祖先から、今のペンギンに進化したそう。

さらに、メガペンギンという、大人の背丈ほどある、巨大なペンギンがいたり…。

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人間サイズのペンギンって、ちょっと怖いですね…。

ペンギンの他にも、メガオウムという、1m近くあるオウムがいたそう。

ですがこのオウム、足首の化石から、なんと飛べない鳥だったようです!

なんか巨大な鳥類ばかり…。



なぜ鳥類の王国になったのか

やっぱり、ここが気になりますよね。メガペンギンとか、メガオウムなど、巨大な鳥類ばかり出てきたので。

ですが、今でもニュージーランドには、鳥類がたくさんいます。

それは、なんとニュージーランドには、人類以外の哺乳類が全くいないから!

ですが、ジーランディアには、哺乳類もいたようです。

なぜ、哺乳類がいなくなったのかを不思議がるかもしれませんが、その必要は一切ありません。

そう、忘れてはいけないのは、「ジーランディアは沈んだ」ということです。

要するに、哺乳類もジーランディアと一緒に沈んだ。

ペンギンなどは、たぶん泳いで逃げることが出来たかもしれませんが、さすがに哺乳類には、無理ですよね。

そして、植物もそうです。

ジーランディアが沈んだせいで、生物は大量絶滅を起こしてしまいました。



ジーランディアの水没とニュージーランドの形成

ついにここまで来ましたね。ジーランディアの水没。

約2400万年前、ジーランディアは地殻変動により、海に沈み、幻の大陸となりました。

繁殖していた生物も、一緒に。

約2400万年前となると、人類はまだ生まれてません。なので、ジーランディアは無人でした。

ジーランディアが沈んだあと、またもや地殻変動によって、今度は一部が隆起しました。

これが、ニュージーランドの形成です。

でも、隆起した当時は、無人どころか、ひとつも生命のない、お先真っ暗な場所でした。

しかし、海を越えて飛んできた植物の胞子や、鳥類などによって、ジーランディアはもういちど栄えることになったのです。

これで、鳥類の王国になった謎も解けます。

さらにそのあと、人類がやって来て、現在の「ニュージーランド」という国が出来たのですね。



人類の歴史は、浅い

ここまで、幻の大陸ジーランディアについて語って(?)来ましたが、やっぱり最後にこう思ってしまいます。

自然は壮大で、強かですが、人類はなんて儚いものなんだろう、と。

ですが、いくら自然が強かでも、人類が好き勝手に扱っていれば、猛威を見せつけるでしょう。

ひとつの巨大な大陸を、まるまる沈ませてしまうほどの、強い力を持っていますから。



もしかしたら、いつか、ジーランディアの他の部分が隆起するかもしれませんね。

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