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中国人が見た日本:都会の喧騒の中に "眠る "墓地

世界の主要な大都市において、交通の要衝にある土地は一等地であり、そのほとんどがさまざまな産業や商業施設に占められている。 ただし、例外もある。 新大阪駅から10分ほど歩くと、高層ビルが立ち並ぶ街並みに不釣り合いな小さな場所がある。

近づいてみると、なんとそこは小さな墓地で、新旧の墓石が数百基も並んでいる。 交通量の多い都心の真ん中で、こんな小さな墓地があるなんて、少し驚きだ。

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一緒にいた日本人の友人は、「あまり一般的ではないけど、決してここだけの話ではない」と言っていた。 人通りの多い場所かどうかにかかわらず、このような状況は中国ではほとんどない。 ひとつには、中国人は故人を安らかに眠らせることを重視し、一般的に墓地は騒がしい街の中ではなく、「安らかに眠れる」静かな場所に設置される。

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日本では、いくつかの理由がある。まず、日本では私的土地所有制度があり、個人が所有権を持ち、(違法なものを除いて)ほとんど何でも建てることができるため、当局が土地を管理を行うことが困難であることが挙げられる。

第二に、墓地は特別な財産権を持つ建物であるため、都市計画上、移転させる場合、すべての関係者の利害を調整することが難しく、「そのまま」にしておかなければならない場合が多い。

第三に、日本の国土は狭いため、古来より家の近くに墓地を作る習慣があり、それが時代とともに一般化してきた。

第四に、日本人の死生観について、中国文化ほど生と死の境界が明確ではなく、「陰と陽」という明確な概念がない。

第五に、仏教に深く傾倒している日本人は、仏教の生死無常観の影響を受け、死に対して強い恐怖心を持たず、死者に対しても「平穏に」生きることができる。

このように、文化、信念、習慣、制度、法律、実務政策の違いから、ある分野で日中間に差異が生じるのは当然のことであろう。

【出典】https://www.toutiao.com/article/7087119422175035919/?log_from=39b512a04879a_1652187881493
【翻訳】Teddy Ven Song

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