コーヒー屋を6年経営してみて今思うこと
2015年10月27日にコーヒーショップをオープンしてから、ちょうど6年が経ちました。
6年って、、、どうなんでしょう。長いと感じますか?
「お店を6年やってます」というと、「すごいですね〜」と言われることがあります。
これはもちろん、「お店を6年間潰さずに経営していてすごいですね〜」という意味なんだと思います。まことしやかに言われている、「飲食店の5年生存確率は○%」みたいなことを踏まえていますよね。
私自身の感覚値としては5年以内に半分閉まってる、とは思わないのですが、そんな厳しい世界で生き延びているのであればそれは光栄なことだと思っています。
前置きはさておき、6年が経ちました。
当たり前といえばそうなのですが、この6年間私たちが生きてこられたのは、スパークコーヒーの提供する商品やサービスに対価を払ってくださるお客さんのおかげに他なりません。
皆さまほんとうにありがとうございます。
ところでこの6年間で、緩やかな心境の変化がありました。
開業当初はこの地で何十年と根を張ってがんばっていこう!と意気込んでいたのですが、、、
いや、途中で他になにかやりたくなったらそれはそれでいいかな、と今は思っています。ここ1年くらいの話です。
既に現状で開業当初のお店のかたちとはすこし変わっていますし、顧客層もより絞れていて(たぶん)、卸先も開業当初からの取引先は無くなっています。
それらはコーヒービジネスの枠内でのお話ですが、そこから更に飛躍して、自分の仕事は別段コーヒーでなくてもいいかな、と思えるようになりました。
きっかけは、、、娘の誕生も影響しているかもしれませんが、実際のところよくわかっていません。
が、「自分にはコーヒーのことしかできない」と自分で自分に制限をかけるのも良くないしおもしろくないよなぁ、と思っていることは確かです。
だれもが自分の持っている力(ギフト)を発揮して、周りの人たち(お客さん)にポジティブなインパクトを与えられるようになればいいな、といつも思っています。
もちろん、私たちにとってのギフトは今のところコーヒーだと思っています。
コーヒーについての興味やパッションは尽きないですし、なんならつい先日くらいからもっともっとコーヒーの勉強がしたい!と思って取り組み始めていることもあり、さらにはこの文章を書き始める直前までバリスタチャンピオンシップの練習をしていました。
その上で、私たちの可能性はまだまだあるかもしれない、と思うのです。
なんせ文字通り人生100年時代です。
高度経済成長の時代を終え、ある意味成熟した(ハンス・ロスリング的にいえばレベル4の)社会で生まれ育った私たちは、マクロでみると人類史上最も健康的な栄養状態で、最も高度な医療にアクセスできる状態にある、と言えると思います。
それゆえ、文字通り100歳まで生きてしまう人がゴロゴロ現れても全く不思議ではないですよね。
その観点から見てもこの先60年以上ずっとコーヒーだけをやり続けるのかというと、、、「そうすべき!」と今決めてしまうのは早すぎると思うのです。
結局のところ何が言いたいのかというと、今とっても気楽なんです、ということです。
それゆえ、今やってるコーヒービジネスももうしばらく続けられそうかな、と思っています。
逆説的だし全然ロジカルではないですが、、、実際のところそんな感じです。
なので普段からご利用いただいている皆さま、どうぞご安心ください。
昔話をする気はないのでこの辺りで筆(実際にはフリック入力)を止めますが、現状を振り返ると夫婦ふたりだけで子育てもビジネスもやっていかなくてはならない、創業時の借金はまだ残っている(でも、来年で完済!)、おまけにコロナ禍、、、と負荷のかかる状況ではありますが、ダテに6年間やってきた訳ではないのだ、という自負も手伝ってかそのようなマインドになっています。
その意味では、「6年お店やっててすごいですね〜」ということなのかもしれません。
"おいしいコーヒーで、1日が輝く”
-Good coffee sparks your day-
幸せって、瞬間瞬間の積み重ねだと思います。
「あ、いまコーヒー飲んでてなんかほっとするな」
そのくらいの小さな、でも確かにポジティブな気持ちをもたらすために、この先も私たちのギフトを活かして(今はコーヒーで)取り組んでいきたいと思っています。
改めましてスパークコーヒーを応援してくださっている皆さま、いつも本当にありがとうございます。
7年目のスパークコーヒーも、どうぞよろしくお願い致します。
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