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日本のインフルエンサー大調査! ~Instagram・Twitterのフォロワー数トップ50名を分析してみた~

みなさん、こんにちは。Spark! 研究員のひらけん(@HiraiKen10)です!

Spark! 研究員として日ごろから若者のトレンドを分析している身としては、トレンドの発信者であり拡散者であるインフルエンサーの存在は最重要の観測対象です。

流行語の起源を見てみると、YouTuberを含めたインフルエンサー発信の言葉が多かったり、インフルエンサーが紹介したものが爆発的に売れたりと世の中への影響力の高さもうかがえます。

そこで、今回はそんなインフルエンサーの実態をつかむべく、Instagram、Twitterのフォロワー数(個人)国内トップ50名を「性別」「世代」「職業」という観点で分析してみました!


▼はじめに:「世代」の分け方について

「○○世代」といった世代の分け方には様々な根拠から複数の基準が存在していますが、今回は多くの文献で見られた以下の基準を採用しました。

世代

※総務省統計局「人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐」(2020年4月14日公表)を参考に筆者作成


▼Instagram編

それではさっそく、日本のインフルエンサーフォロワー数トップ50名の分析結果をご紹介します。

スライド1

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※ Userlocal「Instagram(インスタグラム)解析・人気ランキング」(https://instagram.userlocal.jp/)を参考に個人のみ集計後筆者作成(数値は2021年6月20日時点のもの)


▼Instagram編:結果と考察

[性年代]
日本のInstagramフォロワーランキング個人トップ50名のうち1番多い世代はミレニアル世代(上位50名中70%)、2番目に多い世代はZ世代(9~24歳)となりました。

平均年齢は30.5歳、男女比率は男性32%:女性68%となっており、比較的若い女性のインフルエンサーの影響力の高さがうかがえます。

[職業]
職業として多いのは俳優(54%)、アーティスト(16%)、モデル(12%)となっており、TVドラマなどマスメディアの舞台で活躍する著名人が多くランクインしています。

[まとめ]
Instagramはマスメディアの影響が色濃くでており、俳優やアーティストなど「憧れ」の存在が多くフォロワー数を伸ばしています。

フォロワー数400万人以上のインフルエンサーは渡辺直美さんやK-POPグループNCTのYUTAさん、モデルのローラさんをはじめとして国内外で活躍している著名人が多い結果となりました。

プラットフォームの特徴として俳優やアイドルといった憧れの存在の普段の生活やステージの裏側などプライベートな部分をのぞき見ることを楽しみにしているユーザーが多いことが推察できます。

▼Twitter編

続いてTwitterの結果を見てみましょう。

スライド3

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※ meyou[ミーユー]「Twitter日本 フォロワー数 総合ランキング」(https://meyou.jp/ranking/follower_allcat)を参考に個人のみ集計後筆者作成(フォロワー数・年齢は2021年6月20日時点のもの)

▼Twitter編:結果と考察

[性年代]
日本のTwitterフォロワーランキング個人トップ50名のうち1番多い世代はミレニアル世代(54%)、次いでX世代(41~56歳、22%)となりました。

平均年齢は39.08歳とミレニアル世代の中でもX世代に近い構成であり、男女比率は男性58%、女性42%とほぼ半数ずつランクインしています。

[職業]
職業として多いのは上位からアーティスト(24%)、俳優(20%)、芸人(16%)でしたが、Instagramほど極端な特徴は現れず分散していることがわかります。

Instagramとは違い政治家や起業家など政治・経済分野のインフルエンサーも多くランクインしていることも特徴です。

YouTuberなどマスメディアでの露出が少ないインフルエンサーもランクインしています。

[まとめ]
Twitterは特に職業の偏りは見られませんでしたが、起業家や政治家など経済や政治的側面で社会に影響を与える男性が多くフォロワーを集めています。また、同時にYouTuberや芸人などエンタメ業界の人物も多くフォロワーを集める結果となりました。


▼プラットフォームごとの比較

次に、今までの分析で明らかになったInstagram・Twitterの環境について比較して見ていきましょう。

スライド6

世代の構成比として最多となるのはInstagram・Twitter共通してミレニアル世代のインフルエンサーでした。

しかし、二番目に多い世代はInstagramではミレニアル世代よりも若く(Z世代)、Twitterでは年上(X世代)という構成となり、差異が見られます。

その他のデモグラ的情報では、Instagramは女性、Twitterでは男性がそれぞれフォロワーを多く獲得している傾向にあり、平均年齢も9歳ほどInstagramのトップインフルエンサーのほうが若い結果となりました。

人物の構成としては、Instagramでは渡辺直美さんをはじめとした日本のみならず世界で知名度を持ち活動を行っている方が多くランクインし、Twitter環境では日本をメインとした影響力が反映された結果となりました。

また、下図のようにフォロワー数と年齢を軸に各プラットフォームのトップインフルエンサーをマッピングしてみると、若い女性の影響力の強いInstagram、年齢が高い男性の影響力が強いTwitterという構図が分かりやすく可視化されます。

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▼まとめ

今回、各プラットフォームの国内個人トップ50名のインフルエンサーを性年代、職業という軸で分析してみました。

その結果、俳優やアイドルがフォロワーを集めることから「ビジュアルの中から憧れを追うInstagram」と政治・経済の領域の年齢が高い男性が多く「テキスト情報から社会の流れを追うTwitter」というプラットフォームとしての特徴が浮かび上がりました。

そして、インフルエンサーを世代ごとに分けることで、やはりSNSという世界ではミレニアル世代以下の若い世代の影響力の強さを感じる結果になりました。

普段SNS戦略や運用を行う筆者の感想としては、SNSといってもやはりプラットフォームごとに分けた戦略が必要なこと、そして、最近手段として多くなっているインフルエンサーの起用でもしっかりとターゲットや目的を定めた企画が必要なことなどを改めて感じる結果となりました。


いかがでしたでしょうか!
みなさんも自分のフォロー欄を見て、その性年代や職業を思い浮かべてみてください。「自分がどんな人から影響を受けているのか」がわかるかもしれません!

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