電卓を使わない習慣(ボスから教わったこと)
”電卓つかわんと、頭で計算するんや!”
”商売になるか、ならんかの目算は、その場でできるよう訓練しときや!”
以前勤めていた会社の経営者は、酒屋の丁稚奉公から自分の店をもち、時代の変化とともに、業態を変え、多店舗、多角化で会社を大きくした人でした。
僕が担当していた温浴事業も、スーパー銭湯創成期に、たまたま利用した施設の勝手口に積み上がった生ビールの樽を見たのがきっかけでした。
空樽を回収するトラックの運転手に回収頻度を聞いて、売上を弾き出し、ビール、レストラン、施設全体の売上目測を立て、ピン!ときた。
木曜の午後に10個の空樽を回収し、15個の樽を荷下げしている、ということは、週初めにこの逆がある(週25樽の消費)
週25樽だと、月100樽となる
1樽からは50杯の生ビールが販売できる
1杯500円だと1樽の売上は25,000円
1ヶ月のビールの売上は250万円
飲食売上の20%が生ビールと仮定する
飲食の月間売上は1,250万円
飲食の売上は施設全体の25%と仮定する
施設の月間売上は5千万円
年間売上は6億円
という仮説が立てられます。
この規模の施設は一体いくらで建てられるか、次の日から情報集めまくるって感じです。
日経や、ビジネス誌で、ヒットしそうな商品記事を見ては、頭で暗算をしている姿は日常風景でした。
飲食店や、商業施設、へ同行すると、ここの売り上げはどのくらいかと必ず質問されたものです。
いつでも、どこでも、簡単なPLを思い浮かべる訓練をさせられたので、まずは電卓使わず暗算する癖がつきました。
めか$マークになっていないか、気をつけます。
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