ジャニーズとは無関係な僕はマッチ(近藤真彦)と同い年である。
巷ではジャニーズの前社長(ジャニー喜多川氏)の性加害問題で持ちきりです。
事件そのものもおぞましいのですが、気になるのは既成事実を知りながら、忖度と保身で真実を隠し続けたマスコミと、そうではないかなと思いながらも無関心を装った多くの人たちの心理状態です。
多くの人たちの中には、僕もあなたも含まれます。
個人の力ではどうしようもないことも多いですが、人間として、おかしいものはおかしいと感じることは大切なことなんだと改めて思います。
忖度と保身は社会にも世界にもありふれている
この夏、話題となったビッグモーター事件、忖度と保身という観点で言えば、この事件の構図もジャニーズ事件と本質では同じです。
社員の多くは、やっていることはおかしいと気づいていた筈です。多くの社員が辞めていく反面、組織の論理に抗うことができなかった人も多い。
取引先の損保会社も不正を知りながら、見て見ぬふりをしていた。問題にすれば取引を中止されるというのは、タレントをひき上げられると困るといったテレビ局の保身と同じですよね。
さらに、業界の噂が広がる中、多くのマスコミが大口の広告主であるビッグ社に対して忖度をしていたと思われるのもよく似ています。
社会を見回せば、このようなことは掃いて捨てるほどでありますよね。
自分の身の周りにも、忖度と保身で世界は回っていると感じることはよくあり、ともすればその一翼を担っているかもしれない。
先日のニュースでは、クリミアに対して、ウクライナが無人機での攻撃を仕掛け、ロシアの指揮官の死亡を伝えていました。
無人機で攻撃すれば、自国の兵士の命を無駄にせず効率的に敵国の軍人や民間人を殺傷できる。お互いにこれを繰り返し、得をするのは一体誰なのか?
歴史を紐解けば、そこに何らかの黒幕が存在して国同士を戦わせ、利益を得る構図を画策している。
こんなことは、公然の事実です。
それなのに、人類は永遠に戦争をやめることはできない、多分この先もずっと!
洗脳社会で無関心であることの怖さ
これまでの人生、ジャニーズとは全く無縁の世界で生きてきました。もしかして。パソコンでジャニーズという文字を打ち込むのも初めてかもしれません。
中学生の頃、金八先生が放映されており、たのきんトリオがブームとなっておりました。マッチとよっちゃんが同級生だということくらいは知っていましたけどね。
そもそも、ジャニーズに限らず芸能界にさほど興味がないのですが、何やらジャニー喜多川という人はスター性のある男の子を発掘する才能があり、発掘した男の子に悪戯する癖があるということくらいは噂に聴いていました。
多分、あなただって真意の程は別にして耳にしたことくらいはあるでしょう。
市井に暮らす我々が、それを暴くことは不可能だったかもしれません、しかしこの数十年間、日本中にジャニーズのタレントがいることの違和感は感じていた筈です。
テレビをつければ必ずそこにジャニーズのタレントがいて、バラエティー番組や、歌謡番組のみならず、ニュースの司会やコメンテーター、スポーツの解説者として自らの体験も思考もない、薄っぺらで内容のない彼らの言葉を聞くことに違和感を感じていた筈です。
些細な不祥事で、大袈裟に取り上げる風潮もおかしいですが、それにも増して取るにたならない事件であっても、彼らの場合だけ腫れ物に触るマスコミの対応に異常さを感じていた筈です。
それでも、街を歩けば、あらゆる印刷物はこちらに向かって微笑むジャニーズで溢れていました。
ある意味、日本中がジャニーズに洗脳されていたのかもしれません。
黒幕は一体誰なのか?多分ジャニーズ事務所や、歪んだ性癖を持つ老人だけの問題ではないということも、薄々気付きながら僕たちは生活しています。
陰謀論者ではないので、本当のところはわかりませんし、おかしいと感じて何ができるわけではないですが、それでもやっぱり、 おかしいと感じることが大事なんだと思います。
マッチは2年前に、退所しているそうですが、人生のほとんどをこの別世界で、異常な組織に身を寄せていたと思うと、同年代としては凡人と芸能人という隔たり以上のものを感じます。
僕も、そしてマッチだって、来年は還暦です。
世界は常識で測れないもので溢れている、誰もが信じている真理を無条件に受け入れるのではなく、自分の頭で考えてみる、おとなとして責任を持って生きたいものです。
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