鵜呑みにしないで!ロッカーの安全神話を疑え
温浴施設には、貴重品や高額なお金は持ってこないでください。
基本的なことですが、不特定多数の人があつまる場所で、裸になって、貴重品から離れるわけですから、それが一番です。
温浴施設の盗難は、たいていはロッカーの鍵を不用意に外していることが起因すると前回お伝えしました。
残念なことに、盗みのプロはほんの少しの油断も見逃しません。
脱衣ロッカーの鍵は意外にもろい
結論からいえば、貴重品は貴重品ロッカーに預けてください。
温浴施設の脱衣ロッカーの鍵はさまざまな形のものがあります。
安全精度の高いものもありますが、残念ながら、極めてシンプルで、脆弱なものも多いので注意が必要です。
天然温泉の鍵は要注意
もともと堅固な作りであっても、経年劣化でシリンダーが摩耗したり、腐食している場合もありまります。こうなると、鍵の役割を果たさなくなります。
特に、温泉は成分によって影響を受けやすく、硫黄泉など酸性系の温泉は金属はボロボロにしてしまいます。
そういった場合、どの鍵でも開いてしまうというようなことになるので、かなり用心してください。
最近のスーパー銭湯では、高濃度人工炭酸泉の浴槽がメジャーになりましたが、人工炭酸泉も酸性の湯質なので気を付ける必要があります。
このことは、施設側も知らない人も多いので用心してくださいね。
安全な施設の見分け方
一つの判断材料として、いつ訪問しても、同じロッカーのシリンダーが抜いたままの施設は、設備保全の観念が弱く、危うい状態を見過ごすことも多いと考えられます。
同じように、入浴者が少ないのに使えないロッカーが多いといった施設は、定期的なメンテナンスもルーズな場合が多く、鍵の管理も不十分な可能性があります。
ロッカーに限らず、故障の多い施設、修理が遅い施設は運営に問題がありますので、気をつけたほうが良いでしょう。
お風呂の巡回が少ない施設も要注意です。
浴室や、脱衣室の巡回をこまめに行う施設は、不審な動きをする人に敏感です。そういった施設は健全で犯行が行いにくい空気感があります。
貴重品ロッカーで確認してほしいこと
貴重品は貴重品ロッカーに預けるのが最も安心かと思います。
ところが、脅すようで申し訳ないですが、これも絶対安心かといえば、必ずしもそうとは限りません。
以前、私が勤めていた施設は、電子式の貴重品ロッカーを使っていました。真ん中に、テンキーボタンがあり、暗証番号を入力する形式のものです。
フロントの前に置いてあるのですが、ある日。テンキーボタンの上部から、ぼとりと、何かが落ちたのをスタッフが確認しました。
よく見ると、それは小型カメラを両面テープで貼り付けたものでした。
誰かがしかけたもので、防犯カメラで確認すると、カメラが落ちる15分ほど前に不審な男が、仕掛けているのがわかりました、
その男は、小型カメラか落ちると、逃げるように施設を出ていくのが、別の防犯カメラに映っていました。
ネットで調べてみると、ゴルフ場では同じ手口での犯行事例がいくつか、掲載れており、窃盗団には常套手段のようです。
僕は、それ以来、このタイプの貴重品ロッカーに預けるときに、必ず手でテンキーの上部に何か仕掛けがないがを確認してから、預けることにしています。
最も安心なのは、温浴施設には貴重品は持ってこないこと、これが一番です。
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