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一週遅れの映画評:『今日から俺は!!劇場版』この「おもしろ」からの卒業

 なるべく毎週火曜日に映画を観て、一週間寝かしてツイキャスで喋る。
 その内容をテキスト化する再利用式note、「一週遅れの映画評」。

 今回は『今日から俺は!!劇場版』です。

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 まぁそりゃ退屈ですよ。映画として、でもなくテレビドラマだったとしてもゲームしながら目の端で見てればそれで十分なぐらいには退屈。
 でもね、たぶん時間帯とかもあったと思うのだけど、私が行った劇場だと若い人が、それも制服姿のまま来てる人たちがいっぱいいて。「ちょっと君らおばちゃんがお金あげるから別の映画を見なさいよ」とか言いそうになるぐらいの……完全に老害ムーブでしかないな、これw
 
 で、実際のところ興行は好調らしいじゃない?ええと、現時点だと……累計20憶突破か、すごいな。
 これも最初ツイッターで見たときに「他に新作がねぇからだろ」みたいな悪態ついたけど、それは撤回する。だって私が見る映画の中でも「うわちゃんとお客入ってる」って思うぐらい、混んでる現状を見せつけられてるしね。
 
 それで難しいなー……と思うのは福田雄一のことを1から10までつまんないとは絶対に言えないことなのよ。変態仮面とか勇者ヨシヒコとか、あと33分探偵とか、実際「面白いな!」って思った作品はやっぱりある。
 
 そこで思ったのが、その老害って話と隣接はしてるんだけど、福田雄一作品自体は変わってない。ずーーっと同じことをガワを変えて繰り返していて、それはやっぱりちゃんと面白いはずのことをやっていて、ただ基本全部同じだから私は完全に飽きてしまう。
 
 だから福田雄一作品は新陳代謝を強要する……これって色んなところで持ち込まれる概念で、例えば「この監督は一作ごとに新しい世界を切り開いている」っていう新陳代謝、「これは受け手である私たちに新しい価値観に気づくことを求めている」っていう新陳代謝。で福田雄一は「客層」の新陳代謝によって生き続ける、「飽きたら卒業してね、新入生ようこそ!」って感じで、福田雄一は変わらないただ視聴者が入れ替わっていく。
 
 そうやって見たとき、常に新しくきた人が楽しい作品を作ってるのは立派だし、それが才能だと思う。
 
 だから「ムロツヨシはもういいから」とか「佐藤二朗は作品シャッフルしても見分けつかねぇなこれ」とか「橋本環奈はもう可愛いアイドルが変顔するっていうか、ただの変顔要因になってるだろ」とか思い出したら、卒業の時期なんですよ。
 
 老害チェック機能と、きちんと撤退できるか。それを視聴者に問いかけるものとしての福田雄一、って意味では今回見て良かった……いや、やっぱ良くねぇけどw そう思いました。
 作品自体に対して言うことは、無いです。以上!

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 この話をしたツイキャスはこちらの22分ぐらいからです。


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