巡礼とガウディとチョコレート。
レオンからバスで1時間ほどのところにあるアストルガ。
古くはローマ時代を起源とし、中世にはサンティアゴ巡礼における2つのルートが交わる重要な場所となりました。
現在は人口1万人ほどの小さな町ですが、見どころがたくさんあり、レオンに訪れた際はぜひ訪れていただきたい町です。
今回は、そんなアストルガの見どころについてご紹介します!
ー ローマ城壁
アストルガには紀元後1世紀、ローマ時代に砦が築かれ、イベリア半島北西部の重要な都市の一つとなりました。
現在でもローマ時代の城壁が残されており、その上を歩くことができるほか、街中にも遺跡が保存されています。
ローマ時代の遺物を展示するローマ博物館もあるので、お時間のある方はぜひ訪れてみてください。
ー アストルガ大聖堂
街の中心にそびえるアストルガ大聖堂。サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指すサンティアゴ巡礼道のうち最もポピュラーな「フランス人の道」が通っているため、15世紀から18世紀にかけて大聖堂が作られました。
建設期間の長さゆえに、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式など様々な建築様式が取り入れられています。
大聖堂は1755年に起こったリスボン大地震で倒壊し、その後再建されたため、一部だけ建物の色が変わっています。
ー アストルガ司教座
サグラダ・ファミリアの設計であまりにも有名な建築家アントニ・ガウディ。彼の手がけた作品はほとんどがスペイン北東部のカタルーニャ地方にあり、それ以外にはわずか3ヶ所しかありません。
その貴重な3ヶ所のうちの一つが、アストルガに置かれた司教座です。
アストルガ司教がガウディと同郷で、住居の設計を依頼しました。しかし工事の途中で司教が亡くなり、周囲の反発を受けて工事は中断。ガウディも設計から手を引きました。他の建築家によって建物は完成したそうです。
ー チョコレート博物館
アストルガには、イベリア半島の北と南を結ぶ重要な交易路だった「銀の道」も通っていたため、古くから多くの物や人が行き交いました。
ヨーロッパで初めてチョコレート工場が作られ、町の産業として発達。かつては数十軒のチョコレート店が軒を連ねていたそうです。
現在もチョコレート博物館や、たくさんのチョコレート屋さんがありました。
人口1万人ちょっとと小規模ながらも、たくさんの見所があるアストルガ。レオンからのアクセスも良いので、一度訪れてみてくださいね!