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越智香住 ひとりあそび

飛騨高山にアトリエと住居があり、自然の中で作品を制作し、健やかな暮らしをされている越智香住さんが一年に一度この季節に、東京青山の下界に降りて参ります!
ずいぶん以前にギャラリーで作品のご紹介をさせて頂いていた頃の横尾忠則氏にUFOの発見の仕方等を教えて頂いていた時分、ご自身を天界の人間とおっしゃる無邪気な氏を思い出しましたが、ピュアな越智さんは正に、山の上の方角に住む天界の人!
そんな越智さんも人間ですから普通の人と同じく社会を無視して生きられるわけではなく「風の時代」と言われているこの時代、心地よい風が流れている筈が、何故か自由を阻まれかねない空気の気配の感じられる昨今です。
そして越智さんのような方にこそ、そんなことには影響されずに、自由に感じたままに創作の道を突き進んで頂きたいですし、また最低限現状のままの社会が存続されることを願っています。
清澄な空気の山での暮らしの中からでしか生まれない、純度の高い越智香住さんの作品の霊妙なエネルギーに、私たちは捕まえられることを望んでいるのかも知れません。
それら作品たちは、西洋の彫塑の様式やアジアの仏像の顔の表情の特色を取り入れながら、現代の我々の時代の空気を纏わせて、常に新しいスタイルの彫塑作品として提示がなされ、回を重ねるごとに来廊の方々が増えております。
作品からは越智さんの祈りのエネルギー、時には隠れた怒りや呪術的なエッセンスを含んだ越智さんのパワーが美術表現を通して、様々な人々の心に柔らかく時には強烈に染み渡って行くのを感じております。
更には、創造性という心の中の大切な部分を、今はすっかり忘れてしまっているジャンルの人々(例えば政治家とか)にさえも人間元来の原初的な大きな柔らかな何かを気付かせ得るような、そんな希望を抱かせて頂ける越智さんの作品です。


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