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お勧め電気資格の取得順

今回は、お勧めしている国家資格の取得順についてご紹介したいと思います。
『俺は、能力が高いから、最初から電験1種を狙うよ』という方は結構です。ちょっと私がお伝えするにはレベルが高すぎる方のようなので、このような方には、あまり参考にならない記事です。
ここでは、私のような一般人あるいは異業種から、電気の仕事がいいのではないかと思う方の参考にしていただきたいと思います。


第二種 電気工事士

結論から言えば

1.「第二種 電気工事士」
2.「第3種 電気主任技術者」

を目指すのが良いでしょう。このうち「第二種電気工事士」は、非常に合格率の高い、取り組みやすい資格です。
資格取得の専門学校のサイトでは、「人気の」「受験者が多い」などと言っていますが、正直に言って、電気・電力の業界の資格としては、カスのような資格です。ですが、それは「周りが技術者ばかりの業界では」という話です。

電気は、すべての人に必要な、生活直結のものですが、電気の正しい知識やちょっとした技術ががある人は、実は非常に少数派だと思います。
従って、一般的には、電気工事士の資格を持っているといえば、電気の専門家と勝手に理解されて、いろいろな相談や依頼が来ることになりそうです。
また、就職の場合も、少なくとも資格取得を目指して頑張る姿勢や能力は一定の評価が得られるでしょう。

個人的には、女性の有資格者が増えることを期待しています。それにより、ビジネスの範囲が広がるからです。
電気の仕事は、全国どこに行っても必ずある(必要)ので、都市部から、地方都市や田舎に移り住むことになった方にも適していると思います。

 
 

第三種電気主任技術者

その一方で「第三種電気主任技術者」は、試験の準備に時間がかかります。
勉強時間がとりやすい人、能力に自信がある人におすすめです。
この試験は、その昔は・・
試験科目6科目、科目合格なし、すべて筆記試験、年1回(連続2日間)の試験でしたが、
現在(2023年度)の試験は、
試験科目4科目、科目合格あり(最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除)、マークシート又はパソコン(CBT方式)五肢択一方式、さらに、
C B T 方 式
令和 5 年 7 月 6 日(木)~7 月 30 日(日)
令和 6 年 2 月 1 日(木)~2 月 25 日(日)
筆 記 方 式
令和 5 年 8 月 19 日(土) 8 月 20 日(日)
令和 6 年 3 月 24 日(日)
が受験日です。
これを見ると、試験の価値が落ちたという言い方も出来そうですが、国としてもなんとか電気主任技術者を増やしたいという考えが見えてきます。
従って、受ける側からいえばチャンスなのです。

 
 

この「第三種電気主任技術者」は、一定の電気設備(一般的には高圧受電の設備)を持つ事業者は、必要とされますから、それだけでも、就職に有利になると言えます。

ただ、試験合格だけで実務経験がなければ、何が変流器で、何がZCTで、保護装置が何で・・・など??が飛ぶことと思いますが、そのあたりは、事業者も重要な問題ですので、経験ある技術者の補助者として、または、外部委託の技術者に依頼しておいて、本人の成長を待つということになりそうです。

ネット上には、「第三種電気主任技術者」がいかに価値が高いかということを声高に伝える、専門学校がある一方で、「そんな資格を取っても給料上がらないし、仕事や責任を押し付けられるだけ・・」などというネガティブなサイトもあるようです。
ですが、長年の経験から言えることは、「自分で取得した国家資格は長い目で見れば、絶対、本人の特になる。」と断言できます。

確かに「いい資格を持っているのに・・」と言われる方もいますが、それは資格の問題ではなく、本人の言動の問題なのです。それは、自覚をもって少しずつ改善していけば違う評価が得られるようになるでしょう。

 

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