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無試験で電験3種を取得

エッ!試験を受けずに、電験3種を取得できるの?
それってズルじゃない。
って思っても、確かに、そういう制度があるのです。
というか、国家資格の多くには、試験制度がある一方で、有資格者は国のいろいろな産業や制度を支える重要な人たちでもありますので、一定の内容の仕事を一定期間行ってきた方には、そうした特典?が認められています。
それは、一方では、行政機関等の退職者の仕事確保の意味もあるように感じます。
実際に、電力業界でも、知識も能力も高い人が、無資格者ということもよくありますので、申請したら免状が取れるというのも、うなずける制度です。


電気主任技術者の試験

電気事業法の規定により電気主任技術者の免状取得には次の二つがあります。
(1)通産大臣の認定する学校を卒業したもの(無試験認定)*
(2)国家試験に合格したもの(試験認定)

*本学電子工学科において所定の科目を修めて卒業し、実務経験を有すれば上記(1)に該当し、申請によって免状を取得できる。

「認定」で免状をあげようという制度なので、ただ勉強したというだけではなくて、国が認めた学校を卒業した、というのが要件です。
この制度のまとめは、以下の表のとおりです。

 

このサイトは、らくらく試験を突破できる人を対象としてなく、何とかがんばって、資格を取得して、将来を築いて行こうとするものですので、表の一番下のところを見てみましょう。

 

無試験で電験3種を取得するには

・高等学校の電気工学に関する学科を卒業した
(学校の、卒業証証明書、単位取得証明書が必要)
・電圧500V以上の電気工作物の工事・維持又は運用の経験がある。
・経験は3年(卒業前の経験期間の1/2と、卒業後の経験機関の和)

大学、短大、高専の卒業+単位の方は、期間が短くなります。

ここで重要なのは、「高等学校の電気工学に関する学科」なのですが、表の上に書いた「国が認めた高校」という要件が重要になります。
一般的には工業高校電気科ですが、普通科高校の電気科という人もいたり、します。
「自分が卒業した学校はどうなの?」と思われた方は、
電気主任技術者認定校一覧 をご確認ください。
こちらは、電験1種から電験3種までの記載があります。

 

認定校卒業でない人はどうする

「自分は商業高校卒業だ。」とか、高校中退だという人はどうすればいいでしょうか。
その場合は、認定という特典はないので、ダメだ!・・
確かに、電験3種の取得という点ではだめですが、上の表で電験2種を見ると、その三番目に、「第三種の交付を受けた後5年以上」というのがあります。
つまり、他の記事で書いたように、国は電験3種の試験合格をしやすく制度改正していますので、ここは頑張って、3種を試験合格しましょう。
最近は、無料Youtubeでも、講義を行っているものもあるので、自分の将来を作るための努力はしやすくなっています。

 

もっとも、電験2種の認定は、「電圧10000V以上の電気工作物の工事・維持又は運用の経験」が5年以上ということですので、なかなか機会が少ない人も多いでしょう。逆に、ある人は、大きなメリットとなります。



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