自律神経と休み方|自分からは逃れられない どこへ行っても,何をしても
自律神経と休み方
どの神経が優位かを見分けるサインと,お勧めの休み方(モードの切替方法)を記載します。
①炎のモード:交感神経優位
何かを達成するために頑張る,危ない事から急いで逃げるなど大切な機能だが,長く続きすぎると心身に大きなダメージが及ぶ
【サイン】
切羽詰まった表情,険しい声,血圧上昇,顔面紅潮,浅く速い呼吸,食欲抑制,発汗 など
【休み方】
深呼吸する
静かな音楽を聴く
ぬるめの湯船に浸かる
部屋を暗くしてブルーライトを見ない
合谷(手のツボ)を押す
鎮静系のアロマオイルを使う(ラベンダーなど)
静かな空間で一人で過ごす(短時間でも有効。一人になれないときはブランケットを被るなど外界の刺激をできるだけ遮断する)
②リラックスモード:腹側迷走神経優位
【サイン】
穏やかで余裕のある表情,柔らかい声,深くゆっくりとした呼吸,のびやかな姿勢
【休み方】
基本的には,自分が好きな活動でOK!
歌を歌う,安心できる人と食事や会話をするなど,喉の周りの筋肉を程よく刺激する活動が特に良い
③氷のモード:背側迷走神経優位
疲労が蓄積し過ぎたり,強い恐怖を感じたりした時に,省エネで自分を守る
【サイン】
ぼーっとした表情,瞳が収縮する,平板な声,脈が遅くなる,低血圧,だるさ,失神,感情を感じにくい
【休み方】
⭐︎まずは静養をとり,ある程度エネルギーを回復させることが必要
早めの呼吸をする
太陽の光を目に入れる(直視は厳禁)
覚醒系のアロマオイルを使う(レモングラスなど)
運動で心拍数を上げる
暑めのシャワーを浴びる
テンションの上がる音楽を聴く など
情報と「やること」に溢れた現代社会。休むことも,つい「何かをする」という発想になりがちだ。「何もしないこと」や「一見意味のないことに時間を費やすこと」に,不安や罪悪感を覚える人もいるかもしれない。
しかし,何もせずに静かに過ごす時間は,心身を健やかに保つためにとても大切だ。そうできないときは,自分の心が不安でいっぱいになっていないかを見てあげてほしい。
参考文献
自分からは逃れられない どこへ行っても,何をしても
自分が自分を嫌いだから人から嫌われていると思う
自分が自分を軽んじているから大事にされていないと思う
人が怖いのは,自分の中に強い怒りや悲しみがあるとき
「思い込み」を持っていると悪循環が生まれる
思い込みの通りに酷いことをする人がたまたま現れたとき,相手側の問題であっても自分側の問題として,思い込みを強めてしまう
(例えば,高齢であることを根拠にバカにしてくるやつがいたとして,それは相手が愚かなだけなのだが,高齢である自分はやはり見下されるような存在なのだと思い込むこと)
惨めな自分を見たくないので,気分転換ばかりする
何かに夢中になる ゲーム,漫画,仕事,あるいは旅行,寝逃げ,過食,アルコール
テンションを上げたり,意識をぼーっとさせたりするものに逃げる,考える隙を与えないように「いっぱいにする」
でも,その効果は一時的だから
どんどんどんどん,繰り返すしかない
罪悪感に駆られてもやり続ける
少しでも油断すれば惨めさが襲ってくるから
「いっぱいにする」が,仕事の場合はとても厄介
一見良いことをしているように見えるからだ
周りから感謝されることもあるし,成果が出れば賞賛もある
お金が増えて,社会的な地位も上がる
・・・良いことしかない?
でも,その代償で体を壊したり,親密な人間関係を失ったりする
そして,仕事を失った時
ものすごい虚無が襲ってくる
高齢者の臨床に長く携わっていたから,それはそれはたくさん見たのだ
自分を支える外側の条件がなくなった人がどうなるのかを
このままだと私もこうなると,幾度となく感じたものだ
若さと健康は色々なものを誤魔化してくれる
私は,「私」をこれからも受け入れていけるか
今でも不安になることがある
私がまだ何も持たない頃
親に否定され続けた記憶に負けてしまうのではないか
直視すると,辛くなるけれど
どうにかしようとするのではなく
「そう思ってしまうのだな」と
ただ,ただ落ち込んで過ごす
頭がカチ割れそうになる
でも,これは当時の感覚で今の自分ではない
親のおかしさがそう思わせただけで
自分が惨めな存在であったわけではないと
たとえ頭の片隅ででも,そう意識するのだ