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スペースエバー社の解説する宇宙の定義

そもそも宇宙の定義とは

宇宙空間とは、大気圏の外側に存在する、地球や他の天体の影響を受けることなく真空に近い状態の空間を指します。具体的には、大気の密度が非常に低く、地球の重力の影響が主要な要因でない領域を指します。一般的に、高度100km以上の地点をカーマンラインとして、これを境に宇宙空間が始まると考えられています。宇宙空間は、宇宙船や衛星が活動する主要な領域となります。

宇宙空間とカーマンライン

カーマンライン(Kármán line)は、地球の表面から約100km(62マイル)の高度に位置する架空の境界線で、このラインを境に大気圏と宇宙空間が区別されると広く受け入れられています。

この境界の高度は、航空工学者のセオドア・フォン・カーマンにちなんで名付けられました。彼はこの高度で、航空機が持続的な揚力を得るための大気の密度が非常に低くなることを指摘しました。つまり、この高度以上では航空機はエアロダイナミクスに基づく飛行ができなくなり、宇宙船のようなロケット推進に頼る必要があるとの考えから、この境界が提唱されました。

カーマンラインを深掘りする

実際のところ、宇宙の始まりを正確に定義するのは難しく、カーマンラインは便宜的な境界として採用されています。しかし、このラインを超えた領域は、大気の影響をほとんど受けず、真空に近い状態が続くため「宇宙空間」と見なされています。

カーマンラインを基準として、多くの宇宙機関や組織は宇宙飛行士の資格基準を設定しています。この高度を超える飛行を行った人は、宇宙飛行士として認定されることが多いです。

宇宙から何を見るか

宇宙から見ると、以下のようなものが視認できます:
①星: たくさんの星々が輝いて見えます。
②銀河: 私たちが住む銀河系を含む他の多くの銀河が見えます。
③惑星: 宇宙から地球を含む太陽系の惑星を見ることができます。
④星雲: 星の誕生や死を伴うガスや塵の雲。
⑤彗星や小惑星: 宇宙の中を移動しているこれらの天体も見ることができます。
⑥ブラックホール:直接見ることはできませんが、その周りの物質が吸い込まれている様子や放射される高エネルギーの放射を通してその存在を知ることができます。
⑦背景放射: 宇宙の大爆発(ビッグバン)の名残とされる微弱な放射。
⑧地球: 国際宇宙ステーション(ISS)など、近くの宇宙から見た地球は特に壮観です。青く輝く地球、雲、大気、大洋、そして陸地が見えます。
これらはただの一部で、宇宙にはまだ未知のものもたくさん存在します。特定の機器や望遠鏡を使用することで、これらの天体や現象をさらに詳しく観察することができます。

まとめ

宇宙空間は定義が難しく、環境の違いから高度100kmのカーマンラインが一つの指標になります。このカーマンラインに到達するロケット、ローンチヴィーグルが競争の中、目標とされているのです。これらの競争については別枠を設けて詳しく解説をしたいと考えております。

2023.08.04

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