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クリスチャン家庭で育ったADHDの実態がこちら(2)

 どうもR2K1と言います。現在上場企業で働いていますが、大学時代は2回留年、1回休学しています。ぼっちで、しかもADHD持ちです。ここはそんな僕がどうやってなんとか生きていけているのかを書いていくnoteです。

下記のページが目次,インデックスです。

大学2留したけど上場企業に入社できた話をしたい


聖書

クリスチャン家庭で育ったADHDの実態がこちら(1)

クリスチャンの家庭で生まれた私の家庭では次のようなルールがありました。

宗教関連のルール
・食事の前の儀式(毎晩15分)
・毎週日曜日は教会
・セックス禁止
・年に数回巡業に付き合う
・ハリーポッター禁止

教会で何をするか

教会では次のように儀式が進みます。

賛美&聖書朗読(1h)→聖餐(せいさん)→
→当番制で聖書のありがたい話のプレゼン(1h)

他の教会に私は行ったことがないのですが、おそらくだいたい同じだと思います。

賛美&聖書朗読(1h)

 食事の前にやる儀式を何度も繰り返します。

A)誰かが歌いたい曲の番号を叫ぶ→歌う

B)誰かがマイクを受け取り、聖書を朗読する→祈る

これをABAB...と繰り返します

歌って、静かに聞いて、目を閉じて、歌って...

これを繰り返すとどうなるか?ちょっとしたトランス状態になります。

めっちゃ気持いです。宗教ってよく出来てるな〜と思う瞬間です。

聖餐

そのあとに、聖餐(せいさん)といってパンとぶどう酒(ブドウジュース)をまわし飲みします。

これは聖書に書いている物語を真似する儀式です。

本当はワインで実施するべきなのですが、アルコール中毒者の信者を考慮してブドウジュースになっています。

ぶどう酒

そのあとに、献金をします。献金というのはお布施ですね。

クリスチャンには流派があり、カソリック系ならお布施は収入の1/10払う必要があるそうです。

私はプロテスタント系だったので自由でした。私は子供だった時は入れませんでしたが、大学生ぐらいから500円を入れるようにしていました。

このお金は教会を維持していくための費用になります。

当番制で聖書のありがたい話のプレゼン(1h)

 私の家族がかつて通っていた教会は、少し変わった教会でした。

プロテスタント系と言いましたが、ドイツに母体組織があるわけではありません。

もともとプロテスタント系の宣教師だったドイツ人の方が、組織の理念に疑問を感じて立ち上げた団体でした。

ですから見方を変えればキリスト教系の新興宗教と言えなくもないですね。

この団体のユニークなポイントは、牧師がいないことです。

普通の教会ではその教会に所属する牧師が前に立って説教してくれるんですね。

宣教師

でも、私のいた団体は牧師はおらず、団体のリーダーであるドイツ人の人と、その方がOKを出した人だけが前に立ってお話をして良いのでした。

そういった「前に立って話していい人」はメッセンジャーと呼ばれていました。

メッセンジャーはだいたい50人くらいいたと思います。私の父親もそのメッセンジャーの一人でした。

メッセンジャーは全国に飛び回り、福音を伝えて回らないといけない役目があります。

それがリスト内の「年に数回巡業に付き合う」に繋がります。

どんな話をするのかというと、人によって様々です。

・聖書の解釈について解説する人
・自分の体験と聖書の関係について話す人
・どっかで聞いたことあるようないい話を披露する人

など様々です。

不思議なのが前に立つ人たちはなぜか全員、独特な発音で話し始めるのです。うまく言葉で説明できないのが残念です。

私と教会の友達とはよくこの独特な話し方を真似して嘲笑していました。

おそらく、リーダーのドイツ訛りの日本語からきているのだと思います。

年に数回巡業に付き合う

ドライブ

  小学生時代に嫌だったことのベスト1はこれにつきます。

私の父親はメッセンジャーでしたので、全国津々浦々どこにでも出かけて行って、説法して回る役割を負っていました。

一人でやればいいものを、父親は家族を車に乗せて一緒に連れて行きます。

隣の県ならまだしも、島をまたぐこともザラです。

飛行機を使うこともあります。国内どころかドイツやアメリカ、スイスについて行ったことがありました。

子供にとって交通移動中の長時間は地獄です。

毎月1回は3~4時間かけて他県にいき、

年に2回10時間かけて本部の教会まで行っていました。

雪で高速道路が閉鎖して26時間運転したこともありました。

本当に本当に長時間の移動が嫌でした。

私の旅行嫌いはこの思い出からきていると思います。

基本的に宗教に関連することは時間しか奪ってこないです。

セックス禁止

ある日父親に言われました。

「お前、彼女とセックスしたか」

してない、と言うと。

「セックスしたらお前家を出ていけよ」

と言われました。

家を出て行けばよかったと思います。

私は本当に彼女と5年間エッチをしませんでした。
「世界一焦らした男」と私を呼んでいいですよ笑

5年間の焦らしの末、6年目に一体どんな顛末で初体験に至ったのかについては、また別で書くのでぜひ読んで欲しいです。

ハリーポッター禁止

ハリーポッター

なんで禁止なんだよw

と思いませんか?私もそう思います。

日本で「ハリーポッターと賢者の石」が公開された際、私の家族はどハマりして2回見に行きました。

家族で2回も見る映画だなんてかなり気に入っていることがわかりますよね。

しかし、その次の年に急に父親から「ハリポタは見ても読んでもダメ」

「ハリポタ禁止令」が発令されたのです。

これの理由は、組織のリーダーであるドイツ人が「ハリーポッターの作者は悪魔崇拝をしている」と言ったからと言われた記憶があります。

そんなアホな、と思うかもしれませんが、そんな理由で私はあの名作を読めなくなってしまいました。

このハリポタvsキリスト教の話はとても面白いので、時間があれば調べてみてください。

こんな環境にいたらそりゃ変人になるだろ

 0〜22才ごろまでこのルールたちに私は縛られていました。

これによって私は次のような人になりました。

・理不尽を受け入れる
・変と思われることに抵抗がない
・長時間我慢できる精神力

友達や家族を家に呼んで儀式をしたり
何十時間も移動に我慢したり
毎週日曜日2時間座って話を聞いたり
謎ルールを押し付けられたり

そんな体験を20年にも渡って受けていたらそりゃ誰でも変人になります。

これにADHDが加わるとすごいことになります。

ADHDは信心を超える

 ADHDが備える大きな特徴、それは「鈍感」であることです。

普通の子供なら、キリスト教の家庭で生まれてしまうとそのストレスでやられてしまうと思います。

実際、私の周りのクリスチャンの家庭の子供で不良に育つ友達だったり、虚弱体質だったりする子供が何人かいました。

しかし私は将来の「鈍感力」によって、そういった理不尽な謎ルールに慣れてしまったのです。

言い換えるなら「変人だと思われることをあきらめ」ています。

他人にどう思われようが、気にしていても仕方がないと思っているのです。

ドイツ人リーダーの前でガン寝する私

 大学2年生の頃にやばい事件が起きたことがあります。

私の家族が所属していた組織のリーダーであるドイツ人は、組織に新しく通い始めたメンバーと少人数の会を開くことがあります。

あれはとある地方都市での巡業に強制的に参加させられていた時です。その当時私は両親と不仲でした。(それでも巡業についていきます)

私はなぜか、そのドイツ人リーダーとの少人数セッションに参加させられました。

私は親に反抗していた時期であったことと、その当時私のバイトが新宿の深夜のスカウトだったことが重なり、セッション中に私はとてつのない睡魔に襲われてしまいました。

眠い

そのセッションの雰囲気を説明しないといけません。

教室ぐらいの大きさの部屋に、リーダーと私を含めた5~6人のグループしかいません。

リーダーと直接話して、ありがたい言葉を受け取った新入メンバーが号泣しているその隣で、私は大きく舟を漕いで寝ているのです。

しかも、私の姉が隣に座っていました。

私の腕を何度もつねった姉からはナルコレプシーを疑われました。

インターン先の上司の前で寝る私

大学生のころ、シンガポールの日系企業でインターンをしたことがあります。

前日にカジノで遊んでいたのでめちゃくちゃ眠かったため、インターン先で上司から業務の説明を受けている際に寝落ちしてしまったこともあります。

興味がないことを隠さない

 私は興味がないものに対して、興味があるふりをする演技ができません。

生まれてから20年間、さんざん興味のないことごとに付き合わされてきたので、これ以上は付き合えきれません。

自分勝手の極みです。

しかし、勘違いしないでほしいことは「できない」ということなのです。

できるのに、やらない、ではないのです。

人生のいろいろな場面で、楽しいフリが上手だったら生きていくのが楽なのにな、と思います。

でもできないのだから仕方ないです。

むしろ、我慢できないストレスフリーであることを逆手に生きていくしかないと心に言い聞かせています。

面白いと思っていただいた方、ぜひ「スキ!」をお願いします。とてもモチベーションに繋がります。

目次はこちらからです。

大学2留したけど上場企業に入社できた話をしたい

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