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ちょうど一年前、BBQを食べにテキサス・オースティンへ行って来ました。(その1)

BBQってあれでしょ?

BBQと言えばみんなで網や鉄板を囲んで河原やキャンプ場で料理するスタイルの事を指すのが日本では一般的ですが、本場アメリカではBBQとは調理法の事を指します。なので日本人が思っているBBQとはちょっと違う。
本場のBBQは塊肉を低温でじっくり間接火力で煙でいぶしながら作る肉料理のことで最も多く使われるのは豚。その他にも牛、鶏などが人気でそれに独自のソースを付けて食べる。BBQは作る人と食べる人が完全に分かれているので、日本のようにワイワイみんなでBBQっていうスタイルはない。また、BBQ料理の名人を”ピットマスター”呼び人からの尊敬の対象になります。ちなみに”ピット”とはBBQを作るスモーカーのことです。
アメリカでのBBQの歴史は記録として文献に登場するのは1672年、旅行記の中でBBQが紹介されているのが最初。またアメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンが1769年バージニア州アレクサンドリアのバーベキューに参加したと記録が残っています。
アメリカではBBQはただの食という枠では収まらず、特にBBQと歴史的に長い関係にある地域では文化を象徴する存在でもあり、自分の地域や好きなスタイルなどにプライドを持っているので、BBQで熱い口論になることもあるので注意。逆にBBQの話題からアメリカ人と仲良くなることもありますね。
ただの食と違うというのはそういう背景があるからなんです。

アメリカ4大BBQ

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アメリカの国民食のBBQですが、その中でも突出している地域があり、それをアメリカ4大BBQ聖地とでもいいましょうか。
ノースカロライナ州、ミズーリ州カンザスシティ、テネシー州メンフィス、テキサス州。また州の中でもそれぞれスタイルがあり、書き出したらきりがないのでここでは割愛させて頂きます。

いざテキサスへ!

僕がテキサス・オースティンにBBQを食べに行くと決めた理由は
1、テキサスのBBQをまずは食えとアメリカの友人に勧めらた。
2、オースティンで丁度大きなBBQフェス”Texas Monthly BBQ Fest”が開催されている。
3、友人が住んでいるので。
9月にインターネットでフェスと航空券のチケット買って現地の友達の家にお願いして泊めてもらう手配をする。行くまでの期間に現地のBBQレストランの情報を集めたりしながら本場のBBQを楽しみに待つ。
出発は羽田ーサンフランシスコーオースティン。友達のカロスが空港に迎え来てくれて楽チン、特に自転車を持っていったのでね。

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空港について驚いたのは、BBQの匂いがするではないですか?空港内にBBQレストランがありました。流石はBBQがさかんなテキサスだ。

BBQ大国の入り口

いきなり空港でのBBQレストランには驚いたが、それはまだテキサスBBQの入り口にも行っていない。夕飯後カルロスに連れていかれたH‑E‑Bというストア。日本で行ったらダイエーとイトーヨーカドーとイオンをくっ付けた様なもの。

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お店ごとこれは日本に持って帰りたい。

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肉屋じゃありません、ただの肉コーナーはこの写真の5倍はありました。

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とにかくでかい、テキサスはなんでもでかい、驚いたのは店の大きさ以上にBBQに関する商品の多さだ。シーズニング(肉に振りかけるスパイスを混ぜたもの)やBBQソース、グリルや薪といったものまで専門店以上にある。僕は以前アメリカの他の地域に行ったことがありますが、BBQ関連のものがスーパーにこんなに揃っているのはテキサスが初めて。早速美味しそうなシーズニングとソースを購入。初日からこれではこの先大変だ。

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Texas Monthly BBQ Fest

この”Texas Monthly BBQ Fest”を主催するのは雑誌”Texas Monthly”、その雑誌が選んだ2019年トップ50のBBQレストランの中から30店舗が参加してを振舞うフェス。肉好きにはたまらない企画です。一か所にいながらテキサスの美味いと言われるBBQを堪能できるわけですから行くしかないです。
フェスの一部として前日行われた”Franklin & Friends”にも行きました。
Franklin & Friends
翌日オースティンの観光をカルロスに案内した後に前夜祭へ。
そこはオースティンでは超有名なFranklin Barbecue。普通に食べに行ったら4時間待つ覚悟が必要で、それでも売り切れた食べられない。ネットで事前にその前夜祭のチケットも買って行くことにしていた。
イベントは18時からだったので17時ぐらいに行けばと思っていたらすでに長蛇の列。チケットを買ってあるので早く食えるか遅く食えるかだけの違い。地元テレビも取材に来ていました。
並んでいる人も全米から明日フェスを目的に来ている人たちが多く、米国国民食BBQと唸るばかりだった。

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入場してすぐにFranklinのブリスケットを出しているブースに並びごちそうなる。

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列が混んで見えるのは体が大きいからなのか?

そう、テキサスと言ったらブリスケット。日本ではあまり見かけないというかほぼ普通の日本人なら一生食べない肉料理だ。牛の前股の内側にある肩ばら肉のことで詳しくは自分で調べてください。
その部分を低温でスモークさせたものにサラリとしたソースをかけていただきます。

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薄くスライスするので難しい。

会場にオーナーFranklin本人がいるではありませんか!

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とりあえずは記念撮影

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前の晩にカルロスの家で見ていたNetflixにFranklin(笑)

”日本からBBQ食いに来たちょっとはなしをしてもいいか?”と声をかけてBBQのテクニックについてほんの少しばかり話をすることができました。僕は薪の水分量について聞くとちょっと感心してくれたようで、日本ではどんな木を使うのかと聞いてくれました。

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一見怖そうな人たちもプロのピットマスター。日本に行ったことがあるけど、BBQは無かったと。ここでも情報交換。

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これがスモーカー。これは小さい方です。

会場では試食のような形で振る舞われますが、量が多いので頑張って食べないと全種類は無理。

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Franklin自らカットを指導(笑)

本当なら全種類食べたかったのです、軽く6食分ぐらいの量があるのでいくら大食いの僕でもちょっと全部は食えなかった。それに明日は本番のフェスだし。

その2へ続く。

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