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超加工食品と低加工食品


赤:超加工食品  青:低加工食品

何を食べるかは大きな違いを生みます。

NIH(アメリカ国立衛生研究所)による最近の研究があります。

成人の参加者20名に実験期間中施設に滞在してもらい、摂取カロリーと消費カロリーをモニタリングしました。

参加者にはそれぞれランダムで「超加工食品の食事」と「低加工食品の食事」のグループに分けられました。

両グループとも自由に好きな量を食べることができました。

(*超加工食品:ピザ、コンビニ弁当、スナック菓子など。)
(*低加工食品:野菜、フルーツ、自分で調理した肉、魚など加工の無い或いは少ないもの。)

2週間後、両グループの食事を入れ替え、さらに2週間モニタリングを続けました。

結果:参加者は、超加工食品が割り当てられた間は508キロカロリー多く摂取し、最低加工食品の時は体重が減りました。

つまり、加工されていない食品だと摂取カロリーが減り、それが減量につながったということです。 

この研究では参加者の食事を超加工食品から一夜にして低加工食品にスイッチしましたが、普段の我々の生活で同じことをするのは至難の業です。

現実的な方法は、新鮮な野菜やフルーツ、豆類、全粒穀物など加工されていない食品を少しずつ足していく事です。

加工食品を減らそうと無理に意識しなくてもいいのです。

この「減らす代わりに足す」方法は、簡単に食べ過ぎてしまう超加工食品を追い出すのにとても効果的です。

この研究でも示されていますが、加工されていない食品は加工食品より満腹感が高く、それが摂取カロリーを減らす助けとなるからです。


PMID: 33027677

Hall KD, Ayuketah A, Brychta R, Cai H, Cassimatis T, Chen KY, et al. Ultra-Processed Diets Cause Excess Calorie Intake and Weight Gain: An Inpatient Randomized Controlled Trial of Ad Libitum Food IP

Image file name: UltravsMinimal.png

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