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思い出の台湾ドラマたち

こんにちは、春風です。
この記事では、これまでに最終話まで完走した台湾ドラマと一言感想をまとめています。随時、更新予定です(11/23追記)。


ラベンダー(原題:薫衣草)

2001年/ 許紹洋 陳怡蓉/45分×15話
初めて見た台湾ドラマです。今見たらツッコミどころ満載すぎて最後まで視聴できないかもしれませんが、当時は細部まできっちり作り込まれた韓ドラとは一味違う独特のゆるさが刺さって、かなり集中して見てました。
放送当時が、哈日族(日本オタク)全盛期だったこともあり、日本関連のセリフが多かったのも嬉しかったです。登場人物も良い人だらけで、最後までほのぼの見られました。
いつかロケ地になっている飛牛牧場に行くのが私の夢です。

悪との距離(原題:我們與惡的距離)

2018年/賈静雯 温昇豪 呉慷仁/50分×10話
当時、Netflixでの配信終了が迫っていて、話題作だしとりあえず見ておこうと慌てて視聴した作品でした。
台湾では珍しい社会派ドラマで、終始重い展開でしたが、最後まで飽きることなく見られました。「被害者家族の感情と加害者家族の人権」という切り口が非常に新鮮で、ニュースとの向き合い方を考え直すきっかけとなった作品でした。
台湾ドラマ色が薄く、普遍的なテーマを扱った作品なので、これまで台湾ドラマを見たことがない方にも、ぜひ見て頂きたい作品です。

秋のコンチェルト(原題:下一站,幸福)

2009年/吳建豪 安以軒/45分×34話
本当に大好きな作品の一つで、視聴から2年以上経った今でも、美しい場面の数々やしっとりと響くostの音色が色鮮やかに思い出されます。
身分違いの恋を扱ったアイドルドラマというと、ありきたりな印象を受けますが、今作では、登場人物1人1人の心情が丁寧に掘り下げられ、世界観に深く没頭することができます。また、様々なモチーフが効果的に使われているため、色々な角度からじっくり考察することもでき、単純なラブロマンスではない、奥が深い作品です。
台湾ドラマの王道を極限のクオリティーまで高めきった一作として、自信を持っておすすめします。

滾石愛情故事(Rock Records in Love)

2016年/オムニバス形式/50分×20話
この作品は、日本での配信やDVD化が行われておらず、なかなか視聴するのが難しいかもしれません。
私は幸いにも、2021年の春節期間にYouTubeで限定配信されているのを見ることができました。本作は、Rock Records(滾石唱片)という台湾のレコーディング会社からリリースされた曲を下敷きとした20のストーリーで構成されており、台湾を代表する著名な俳優が多数出演しています。
私は20作全てを見られたわけではないのですが、まるで芸術作品を鑑賞するかのようなお洒落なテイストの作品が多く、普段の台湾ドラマとは一味違う雰囲気でした。ストーリー自体も、心に残る素敵なお話ばかりだったので、いつか機会があれば再視聴したいです。

時をかける愛(原題:想見你)

2019年/許光漢 柯佳嬿/40分×26話
あまりにも有名な作品で、韓国でのリメイクもされたので、私から語ることはあまりないのですが…。
この作品の最大の魅力は脚本が緻密に組まれており、「次の話が気になって仕方ない」という名作ドラマの大前提かつ最重要ポイントが十二分に満たされている点だと思います。
また、視聴者による考察が白熱していることもあり、謎解きばかりに目が行きがちですが、決して充実していたとはいえない高校生活を過ごした身としては、思春期の生き苦しさに焦点を当てられているのも、このドラマの共感ポイントの一つでした。
「台湾ドラマを見てみたいけど、何から見ればいいのかな?」という方には、初めての台湾ドラマとして強くおすすめできます。

戦神〜MARS〜(原題:戰神MARS)

2004年/周渝民 徐熙媛/40分×20話
惣領冬実さんのコミック「MARS」を原作とした初期のアイドルドラマです。
音声技術や演技は拙さを感じる部分もあるものの、原作に忠実にドラマ制作されているため、ストーリーの面白さにぐいぐい引き込まれ、夢中で見てしまいます。特に、主演の周渝民の樫野零の再現度は凄まじいです。
深い心の傷を抱えながらも、勇気を出して心を開き、互いに支え合って乗り越えていく姿は美しく、辛い受験期にもこのドラマが心の支えになっていました。
主演コンビがデュエットしているエンディング曲の「讓我愛你」も、ドラマを見てから歌詞を見返すと、また違った印象を受けます。
ドラマと共に、ostにも注目して頂きたい作品です。

↑風流るさんが歌詞を和訳した記事をあげて下さっています。

悲しみよりもっと悲しい物語(原題:比悲傷更悲傷的故事)

2021年/王淨 范少勳/45分×10話
韓国の同名映画のリメイク版の一つです。
三組のカップルの愛の在り方が並行して描かれており、特に、ドラマ後半で互いの真意が明らかにされると、互いを想い合う気持ちの温かさに涙が止まらなくなります。
映像の美しさも際立っており、写真に収めて一瞬を永遠にしたいと思うようなシーンばかりでした。ラストシーンも様々な解釈がありうる終わり方で、ドラマを見終えた後も余韻が続き、世界観にどっぷり浸ることができます。
軽い気持ちで見られる作品ではありませんが、このドラマを見ること自体が素晴らしい体験になることは間違いありません。

ブラック&ホワイト(原題:痞子英雄)

2009年/周渝民 趙又廷/45分×24話
台湾ドラマでは珍しい警察・アクション系のドラマ。
勘は鋭いが臆病者の陳在天と、とにかく正義第一で悪に果敢に立ち向かう吳英雄がバディを組んで、港湾都市に潜む闇と対峙していく物語です。
初めからスピード感のある展開で十分楽しめるものの、終盤で真相が明らかになっていく過程での衝撃は言葉に表せないほど。
数少ない恋愛パートも、このドラマの面白さを一段と深いものにしています。
極上のエンタメドラマをぜひお楽しみください!

春風












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