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2023/4/30 ムケイチョウコクWS〜体が持つ可能性〜

昨日はイマーシブシアター、ムケイチョウコク(以下、ムケチョ)のWSに参加。
今自分が何に興味があるのか、がやっとわかってきたような気がする。


言葉にせずとも伝わる。

「あの人なんだか機嫌が悪いかも」と感じたら?
本当にその通りだったとして、言葉にされずとも自然と感じてしまう。
身体全体が感情で満たされて溢れ出る。

「外に機嫌が悪いことを身体でアピールしよう」と思わなくても自然と出る。
わかりやすいのは電車の中でウトウトしている人。
眠いことをアピールしたいわけではないのに、(稀にいるかも?)明らかにわかる。

好きなアーティストの動画を観て嬉しさでニヤニヤしている人は顔を見なくても「嬉しそうだな」と思う。
ここまで考えて気づいたのは、電車の中で立つ位置を人の雰囲気によって判断している場合があるということ。
圧が強そうな人の前には立ちたくないし、逆に眠っている人の前には立ちやすい。

気づいてなかっただけで私も見ていた。気づくきっかけが今回だっただけ。


注目させる、は何かをするとは限らない。


止まる、歩く、見る、だけでフォーカスを集める。
指示もなく、話し合いもしていないのに自然と「この人に注目が集まってるな」と感じてしまった。

なぜか、わかる。
この「なぜ」は説明できそうにない。いつか、言語化できる日が来るだろうか。

ただ、じっと横に立ってその方向を見れば目線の誘導をせずとも隣にいる人に伝わることもある。

いずれにしても協力、チームだからできること。
見る、と見られる、が両方いなければ成り立たない。


1on1


参加型という形式のため、お客様(登場人物)とキャストの1対1で会話をする場面がほとんど。

ではどうやって登場人物と最初に出会うのか?

最初にペアで雑談をはさみ、相槌があることで話しやすさがあったり、会話をしたくなる雰囲気を掴む。

そして実際に公演中の「反転するエンドロール」そして初演の「One Room doramaS」のキャラクターになってやってみる。
作品を体験していない人も楽しんでいて、すごく嬉しい時間だった。


そして、ミラーのワークで言葉がなくても「どう動きたいか」を知る。

その後、感情を相手にぶつけるワークも。
普段無意識にできていることがたくさんあって、意識すると難しく感じてしまう不思議。


発見、そして...。


最初にムケチョを知った時、「誰でも安心して俳優になれる場所」だと思った。
WSを通じ断片が見えた。ムケチョに関わる俳優たちは安心安全な場所で経験できて幸せだろうな。

もともと持っているものを引き出しているにすぎない。
もっとできることがある。
私も、自分が持っているものを押し留めているだけだとしたら?

何でもやっていい、と言われると癖で「何の役に立つのか」と考えがちになってしまう。
でも大切なのは今、わくわくするか?でやってみたい。


演劇を始めて1年、こんな素敵な団体に出演できる日がくるでしょうか、と尋ねた。
「全てタイミングだからね。歌で生きると決めて東京に来たら、まさか俳優もやるなんて思ってもなかったよ」

優しい声が沁みた。確かに人生はいつだって、予想もしないタイミングで何かが起きる。

芸術に関係なく気軽に何でもやってみていいんだなぁ、と帰る足取りは軽やかだった。

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