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壮行会、という言葉★Farewell party for our own★

猫三です。気がつけば11月。入っていた予定が抜けることが続き、その分、新しいのを入れ込んだりしていたら、カレンダーが混雑してきた。思い違いのないように進めないと。ほんのり年末感が出てきた。

抜けた予定のひとつに、今回の旅の事前勉強会、なるものがある。せっかくだから行く前に知った情報をまとめて、聞きたい人とシェアしてみよう、という企画だ。ポンタさんのジョージアワインの会の話の延長で、行く前にトルコとジョージアの勉強会をやりたいとはなちゃんが言ったので、それいいね、となって予定を調整していたんだけど、年末目前のバタバタでいったん流すことになった。まだ予定は立っていないけど、やりたいからたぶん、やれるんじゃないかな、と私は勝手に思っている。

ちなみにはなちゃんはこれを壮行会、と呼んでいた。壮行会。すごい言葉だ。自慢じゃないけれど、私は生まれてこの方一回も、壮行会なるものに参加したことがない(ような気がする)。それで、はなちゃんが『壮行会』と言った時、ちょっと衝撃を受けた。壮行会、という言葉から漂ってきた決意や未来感にちょっと圧倒されたのだ。

楽しい楽しいイメージしかないトルコージョージア旅だけど、いい年の大人として冷静に考えてみたら、ちょっと、というかけっこうちゃんとしてない部分もあって、旅行は快適お任せパックでしょ、な知人には詳細はあえて語るまい、と無意識に思っている私である。プラハチームの内容はまあそうでもないと思うけど、トルコチームは確実にそうだ。よくよく考えてみたら、相手がはなちゃんじゃなかったら、それはちょっと待って、と思うかもしれない、と思わないでもないこともある。というか、この内容でじゃあ初めての国に行こう、と言える友人は、私にはほぼいない(笑)

ということに、はなちゃんから壮行会という言葉を聞いてはじめて、気がついた。たったひとつの言葉が大きな無意識を顕在化してくれることがある。私の今が、まさしくそう。

壮行会くらい、やっておいてもいいかもね、私たち!

★時には、本の中から現実が飛び出てくる★

探検家を特集した番組で、ある人が、世界には未踏の地はなくなってしまった、と言った。そうしたら別の人が番組の終わり頃に、未踏の地はもうほぼないかもしれないけれど、自分が知らないことはたくさんある。だから探検はなくならない、というようなことを言っていたのだけど、今の私はまさしくその気持ち。別に知らなくてもいいことだけど、とにかく世の中は知らないことだらけ、ということを感じ続けている。

私にとってジョージアは未知の国だ。私はヨーロッパの端っこにもアジアの端っこにもロシアという大きな国の境にも行ったことがない。歴史は古く、言葉も独自、昔からの生活のスタイルが続いている一方で、ロシアという大国から独立してまだ30年しか経っていなくて、リアルタイムで急激に新しいものを取り入れている最中だ。その中にはヨーロッパをはじめとする多くの外国人観光客が含まれている(最近、人気急上昇のジョージア。日本でも来年はちょっときそうかな)。観光大国 日本、と言っているけれど、日本とジョージアでは感覚的に大きな違いがありそうだし、自然環境だってそれに対する人の感覚だって全然、違う。そのことが醸しだすものは、やっぱりとても大きいはず。

そしてはなちゃんと行くトルコは辺鄙な場所にある遺跡巡りばかりでキラキラした観光地とは真逆の田舎にあり、私の知っている賑やかなトルコとは一線を画する新しい場所。栄枯盛衰の歴史をくり返した国境近くの土地は、同じトルコ国内でも独自の感覚を持っているはず。遺跡や初めての街に行くことももちろんだけど、ジョージアとの国境を目指して陸路を移動することすら、楽しみで仕方がない。

とまあ、こんな感じなので、壮行会、という言葉は確かに今の感覚にピッタリだ。さすが文筆家のはなちゃん。このフィット感はすごい。

こんなに旅の準備で盛り上がることはこの先、二度とないのではないか、というほどの体験をしている私。なんでこうなっているのか、我ながらよくわからないけれど、できれば壮行会&事前勉強会はやってみたいな。ポンタさんのワイン会が予定が合わずに流れてしまったのだけど、それとは別に帰ってきたらワイン会をやってほしいという人が出てきたりして、これもどうなるか、あと1カ月半ほどで出発なわけだけど、そんな経過もいろいろ楽しみだったりする。

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