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ぼくのお年玉

#中学生〜高校生

よくある話だと思うが

ぼくがせっせと親に渡していたお年玉は
両親が使っていた。

中学2年生の頃

ぼくはギターを始めた。

その際、あまりお金がなかったので、今までずっと貯めていたはずのお年玉を使おうと

両親に打診した。

ぼく「お年玉の通帳ってどこにあるの?」

両親「引っ越しの時にどこかやっちゃった。」

ぼく「まじか」

当時のぼくは、それなりに納得し、
結局年末年始の楽器屋のセールに総長から並び、

安いギターとアンプを買った。

高校の時にもう一度、新たにギターを買うことにした時に、
再度打診した。

ぼく「中学くらいまで渡していたお年玉ってどこにあるの」

両親「いろいろあって使っちゃった、ごめんね。」

ぼく「そっか…」

ぼく「そういうのってちゃんと言うべきだよね。使う時に。」

両親「そうだね」

ぼく「いつつかったの?」

両親「君が小学5年生くらいかな」

ぼく「なるほど。やっぱりそれってすごくおかしいと思う」

使われたことよりも、
中学の時に嘘をついていた事が、ぼくにはショックだった。

もしぼくに子供が出来たら、
お年玉は子供の見える場所で綺麗に管理しようと思った。

ただ、今になって思うのは
当時ぼくが言った言葉が両親を傷つけていただろうなということで、
もう少し、両親の気持ちも考えて悲しみを伝えればよかったと思っている。

きっと、バレないうちに貯め直して返す気だったんだろうと思う。
無理に追求しなくてもよかったなと反省している。


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