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ファンレターサービス「OFUSE」ユーザーインタビュー⑤ 電ファミニコゲーマー編集長・平 信一さん

ファンレターサービス「OFUSE」のユーザーインタビュー、5人目にお話をうかがったのは「電ファミニコゲーマー」編集長の平 信一さんです。

電ファミニコゲーマーは、2016年からスタートした、あらゆるゲームに関する話題を厳選・深掘りするゲームメディア。名作ゲームのクリエイターに製作時の話を聞く人気コーナー「ゲームの企画書」や、ライターの方々のゲーム愛あふれる特集記事など、一本一本読むのが大変なほど充実した内容で、ゲームファンはもちろん幅広い読者に人気を得ています。

電ファミさんがOFUSEを利用されているのは、2019年の夏から。どのようにOFUSEを利用されているのか、そのきっかけや、メディア運営の考え方も交えてお答えいただきました。


クリエイターへの「ありがとう」の気持ちを1文字2円で送れるファンレターサービス「OFUSE」


〈お答えいただいた方〉
平 信一(たいら・しんいち)さん

電ファミニコゲーマー編集長、株式会社マレ社長。かつては、ゲーム情報サイト「4Gamer.net」の副編集長として、ゲーム業界を中心にした記事の執筆や、同サイトの設計、企画立案などサイトの運営全般に携わる。その後、カドカワグループに参加し、株式会社リインフォース社長や、ドワンゴにてメディア事業部本部長などを歴任。2019年7月に株式会社マレを設立し、電ファミニコゲーマーを事業移管。現在に至る。携わった書籍は『ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない』、『ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!』『ルールを変える思考法』、など。

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「電ファミ」独立がOFUSE利用のきっかけ


——電ファミニコゲーマーでは、記事の最後に「この記事を面白い!と思った方へ」という枠を設けて支援の募集をされていますね。OFUSEをそのように記事の支援窓口としてご利用いただくようになったのは、2019年の夏頃からだと思います。ニュースメディアとしてドワンゴから独立されたのが利用のきっかけでしょうか?(※現在は平さんが代表を務める株式会社マレが運営。)

平:そうです。ドワンゴから独立するにあたって「運営費をなんとかしないと!」という課題があり、いろいろと模索する中の一つの選択肢として、導入も簡単だったので試しにやってみたという形です。

——OFUSEのことはどのように知られたのでしょうか。そのとき「使ってみてもいいかも」と思われた点は?

平:知った経緯は……ちょっとうろ覚えですが、投げ銭的なサービスを探していて、検索などでという感じだったとは思います。使ってみてもよいかもと思ったのは、とにかく導入が簡単であることと、それでいて国内のサービスであったこと(海外のサービスだとやはり分かりにくい、怖いなどありますので)などですね。

——支援募集のリンクを設けている記事/いない記事がありますが、利用する記事に決まりはありますか?
実はOFUSEチームにも私を含め電ファミ読者がいまして、「今回は利用いただいていなかった……」とドキドキしたりしながら拝読していたのですが(笑)よくよく考えると、メディア単独で企画されている記事にのみご利用いただいているのかなと。

平:ご指摘の通り、ニュースやPR記事などは除外して、単独で企画・制作しているコンテンツにのみ掲載しています。
 コメントを添えられるのも、とても良い機能だと思いますし、頂いたコメントはちゃんと全部目を通しております。

——メッセージを送るファンとしては、直接声が届いているのはとても嬉しいことだと思います。月額支援型のファンクラブ「世界征服大作戦」も開かれていますが、ファンクラブと、記事ごとの支援の使い分けは意識されていますか?

平:導入したタイミングでは、独立直後でバタバタしていたこともあって、そこまで明確な意図をもって使い分けていたりはしていませんでした。どちらかというと、実験的に導入してみたという色合いが強くて、最近、少し傾向みたいなものも見えてきたので、今後どうしていこうかなと考えています。


読者の支援は「しっかりとした記事を作れるメディア」の大きな支え


——ちなみに、OFUSEを通して反響が多かった記事などはありましたか?

平:反響がとくに多かったのは、このあたりの記事でしょうか。やっぱり、ゲームのファンの方からの「共感」や「感謝」といったコメントがいちばん熱量があるし、頂いて嬉しいですね。


——電ファミニコゲーマーさんの記事からは、一つ一つに丁寧な企画と、気合いを感じます。特にインタビューや特集記事の読み応えは、他のWebメディアではなかなか感じられないものです。平さんが目指すメディア運営とはどんなものですか?

平:やりたいことはシンプルで、しっかりとした記事を作れるメディアでありたい、というだけです。ただし、しっかりとした記事を作るには、当たり前ですが、相応のコストがかかってしまいます。
 現在のネットメディアの問題点は、マネタイズの手段が乏しい&単純にPVに比例するようなものが主流なので、結果として「コストを掛けずにいかにPVを稼ぐか?」が最適解になってしまうところです。それ自体が全部ダメだということではありませんけど、その方向だけだと、記事の幅が狭くなってしまって寂しい。PVではない軸でマネタイズできると、その分だけ「記事の幅=メディアの可能性の幅」が広がると思っています。
 なので、読者の皆様の支援は、めちゃくちゃサイトの支えになっています! というか、実際なかったら普通に潰れていたと思います。……一方で、ファンの方々にきちんとお金を出して頂いたメリットをお返しできているかというと、あまりできていないという思いもあり、どこかで恩返しをしないとなとも思っております。

——OFUSEを通して、読者の方と電ファミさんがつながる機会が作れていたのであれば私たちも嬉しいです。OFUSEはクリエイターや電ファミさんのようなメディア、さまざまな方へ、より広く使っていただけるサービスにしていきたいと思っています。導入を迷っている方へ、おすすめできる点があればぜひうかがいたいです。

平:とにかく導入が簡単なこと、ですね。あと、クローズドなコンテンツを読むための確認とは違って、OFUSEは、支払う側からしたら直接的なメリットはまったくないものです。それだけに、本当に応援してくれているのだな、ということがストレートに感じられて、それが大変励みになりますね。

——そうですね。OFUSEはもともと、Webでさまざまな作品が見れてしまう環境で、心が動かされた作品や活動にファンとして何かお返しがしたい……という思いもあって開発されたサービスなんです。リターンがあるからとかではなくて、ただ受け取っているものに対してお返しがしたい。

電ファミさんの読者の中にも、「こんな記事が無料で読めていいの!?」とか、これからの期待も含めて支援を送りたい人って、たくさんいるのではないでしょうか。そうした方々に手軽に使ってもらえる手段の一つとして、OFUSEがお役に立てればいいなと思っています。

平さん、このたびはインタビューへのご協力、ありがとうございました。今後の更新も楽しみにしています!

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電ファミニコゲーマー

ゲームタイトルからゲームクリエイター、さらにゲーム実況、人工知能からVRまで、あらゆるゲームに関する話題を厳選・深掘りするゲームメディア。どこから読んでも濃厚な記事に浸ることができます。ゲーム好きの方はぜひ訪れてみてくださいね。(OFUSEで支援もできます!)

……個人的にはいま、『十三機兵防衛圏』始めちゃおうかな……という気持ちで揺れています(Sozi編集・野口)。

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