〝食べるコラーゲン鍋〟あります!
文・撮影/長尾謙一
料理/横田渉
食べるコラーゲン
(素材のちから第42号より)
コラーゲンは人の肌や関節のケアのために、良質なタンパク質を身体に補うサプリメントとしてよく販売されているが、「食べるコラーゲン」はこれをおいしく料理で楽しむために食材としてつくられた。
+《プラス》「食べるコラーゲン」で、さらにおいしい美容鍋に。
プリプリとやわらかなこの独特の食感がクセになりそうだ
「食べるコラーゲン」の食感は、〝プリプリ〟、〝シャキシャキ〟、表現はさまざまあるだろうが、この〝コラーゲン感〟としか言いようがない食感はかなり独特なもので、同じ食感を持つ食材はない。
分かりやすく例を挙げるならば、湯引きして細く切ったフグの皮を思い出していただきたい。フグの皮自体にはそれほど味はないが、大葉を添えてポン酢で食べると絶品だ。皮の下にゼラチン質を持ちコリコリとした独特の歯ごたえが楽しめる。この歯ごたえがクセになりフグ皮のファンになる人も多いが、「食べるコラーゲン」もそれに似たイメージだ。
「食べるコラーゲン」自体には味はないが、味を含む性質がある。もともと味がないだけに邪魔するものなく素直に味が染み込むため、料理には幅広く使えるはずだ。さらに過熱しても溶けない。
こうした「食べるコラーゲン」の独特の食感と味の浸透性、そして美容と健康観という特長をいかして、今回は目の前に迫る冬のメニューとして〝食べるコラーゲン鍋〟を提案したい。
箸でつまめる「食べるコラーゲン」は独創的で新しい鍋の具材
今までにあったコラーゲン鍋では、コラーゲンボールを鍋に投入すると溶けて見えなくなってしまったが、「食べるコラーゲン」は過熱しても溶けない。だから、コラーゲンを箸でつまんで食べるという、今までになかった新しい美容鍋ができる。
下の写真は〝食べるコラーゲンキムチ鍋〟だ。
「何だ、キムチ鍋か。」という声が聞こえてきそうだが、キムチ鍋に「食べるコラーゲン」をそのまま加えるだけで、マンネリになりがちなメニューも新たに生まれ変わる。キムチの旨みと甘みが染み込んだ「食べるコラーゲン」はプリプリしていておいしい。
すき焼きに加えてみると、今度は割り下の甘辛い風味がしっかりと染み込んでおいしい。
黄金色に輝く「食べるコラーゲン」のプリプリとした歯ごたえは、他の具材との対比が実におもしろい。
マンネリ化しやすい鍋メニューは「食べるコラーゲン」が変える
さて、次に〝食べるコラーゲン鶏団子鍋〟をつくってみよう。鶏ひき肉に「食べるコラーゲン」を細かく刻んで加え、刻んだ長ねぎ、生姜のしぼり汁、片栗粉、塩を加えて混ぜ〝食べるコラーゲン鶏団子〟をつくる。
鍋にキャベツ、ニラ、ピーラーで麺状にしたニンジン、えのき、豆腐、つくった〝食べるコラーゲン鶏団子〟を入れて鶏スープをはり、ニンニク、酒を加えて塩で味を調えた。
塩味のスープが〝食べるコラーゲン鶏団子〟にたっぷりと染みておいしい。口の中でほろっとほぐれる肉の中から「食べるコラーゲン」が現れる。
細かいながらもプリプリとした食感がとても新鮮だ。細かい軟骨が入っている鶏つくねがあるが、それに少し似ている。とても食べやすく鶏肉とコラーゲンというヘルシーな組み合わせは、女性には評判がいいに違いない。
次は、〝食べるコラーゲン豆乳鍋〟をつくってみた。
機能性食品として注目される〝豆乳〟の健康イメージをコラーゲンの美容と健康イメージに加えた鍋だ。鍋の具材は、豚ロース、筒切りにした長ねぎ、小松菜、ささがきにしたごぼう、油揚げだ。
白だしを水で薄め調整豆乳を加え塩で味を調えたスープを鍋にはる。濃厚感がありながら、まろやかで優しい豆乳味は豚肉を甘く感じさせ、油揚げをさっぱりと楽しませてくれる。
「食べるコラーゲン」を白濁したスープとともに口に入れると、嚙むごとにプチプチと音がして弾け、実に食感がいい。
最後は味噌系の鍋もいいと思ったが、コラーゲンと言えば、やはり鶏の水炊きだろう。
あらかじめ、鍋に水を入れ沸騰したら、ぶつ切りにした鶏肉と手羽元を入れて少し白濁するくらいまで中火で煮る。そこに「食べるコラーゲン」、しいたけ、春菊、長ねぎを加え煮ていく。白濁したコラーゲンたっぷりの鶏スープは、まるで「食べるコラーゲン」から溢れ出たようにも見える。
レモンのさわやかな風味がコクのある旨みを心地よく切り、「食べるコラーゲン」のプリプリ、つるんとした食感がヘルシー感をさらに増す。
今年の冬の鍋メニューはお決まりだろうか。もし、まだなら〝コラーゲン鍋〟をぜひ検討していただきたい。
(2021年9月30日発行「素材のちから」第42号掲載記事)
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