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声優アーティスト水樹奈々の私の好きな曲と、おすすめしたい曲。

当初こういったnoteを書くつもりはなかったが、好きな曲、オススメの曲を教えて欲しいとメッセージをいただいた。
最近は自分というただのファンに興味を抱いてくれる人が僅少ながら存在するらしい。

水樹奈々を通じて自分に興味を持ってくれることは一人の人間として至福である。
そして、私を知ることでさらに水樹奈々に興味を持ってくれればこれ以上にファン冥利に尽きることはない。

前置きはこのぐらいで本題に入るとする。

せっかくなので制限は設けず、キャラクターソングも含め10曲ピックアップしていきたい。
次に彼女の魅力を伝えるための曲を5曲挙げたいと思う。

まずは素直に好きな曲について語ろうと思う。


好きな曲10選

①空と心と…

これは水樹奈々が麗しき乙女、少女と言っても過言ではないだろ。
そんな頃に収録された曲である。
時期としては1998年、現在のキングレコードではなく、パイオニアLDCから発売されており、
歌手としてではなく、声優としてリリースした作品départ chisato×nanaに収録されている曲だ。
私は彼女のファンとなり、彼女のことを知っていく過程でこの曲にたどり着き、ずっとこの楽曲に憧れを抱いていた。
そして月日は流れ2011年にやっと私は彼女のライブというものに参加することとなる。
22インチのテレビ画面で彼女のライブをずっと見ていた私からすると横浜アリーナは大きすぎた。
そんな初ライブで告知されたツアー。
当時の私は言葉であらわせられない程の期待に胸を膨らませ、ツアー初日の福岡まで夜行バスにて一人で遠出することになる。
その公演で歌われたのがこの楽曲である。
キングレコードでデビュー前の楽曲ということもあり、ライブの定番曲というわけでもない。
事実この日より前に歌われたのはNANA MIZUKI LIVE SENSATION 2003という自分が彼女を知る前のツアーにて歌われたのが最後である。
そんな曲が参加公演数にして3公演目の自分が目の当たりにするなんて想像できなかった。
当時の記憶はほぼないが、初めての彼女のツアー初日を体感した自分は会場近くのベンチに腰掛け、一人でその身体中を満たす多幸感に浸っていたことだけを記憶している。
そんなこの曲は自分らしさをテーマにしている。
自分らしさ、素直でいる大切さ当たり前のことである自分を大切にというメッセージが今の時代にはないチープともいえるサウンドと彼女の初々しい歌声が心に語りかけてくるのだ。
私にとってこの曲は情緒である。
幾星霜ファンとして時を重ねてもこの曲を聞くと私は若かりしファンとしてライブすら体感したことの無い頃の感情がふわっと浮かんでくるような感覚になる、そんな楽曲である。

②花、星、空

この曲はシャーマンキングという作品の玉村たまおという水樹奈々演じるキャラクターによるキャラクターソングである。
2021年10月27日リリースのシングル「Get up! Shout!」のカップリング曲として「花、星、空 -reunion-」という本作をリアレンジしてセルフカバーしたものも存在する。
私の上げたオリジナルでは片思いの切なさや儚さが感じられるサウンドだったのに対し、リアレンジされた今回はホーンやフルートなどの楽器が加わったことで、重厚で華やかなサウンドに仕上がった。前向きで晴れやかな気持ちになれる雰囲気に変わり、バンド演奏映えするようなアレンジだ。
しかし、前途の通りオリジナル版も先ほどの空と心と…同様、今の時代にないサウンドである。
ポップなサウンドなのだが、どこか悲しさがあり、それに水樹奈々の歌声が溶け合うようにマッチしている。
そしてこの曲の醍醐味ともいえるのが歌詞である。
こんなきれいな言葉の羅列があるのだろうか、というほどすべてのフレーズが美しい。
片思いの気持ちを綴っているのだが
「あなたが耳を傾けているものは 何? あなたとおんなじもの 聴きたい」
このフレーズが私は一番好きだ。
「あなたがいるだけで 地球はいいところ」
この壮大ともいえる、しかしながら過大とも言いがたい表現もツボをついてくる。
reunionバージョンだけでなく、オリジナルもぜひ聞いてみてほしい。
私のなかでは全く別の曲という認識だ。

③Please Download

この曲は12枚目のアルバム
「NEOGENE CREATION」に収録されている楽曲だ。
ライブではダンス曲としてダンサーを引き連れ披露されている。
本来曲を歌うとき感情を込めて歌う歌手がほとんどだが、この楽曲は無機質がテーマであり、Please Downloadというタイトルからも察する通りデジタルサウンドが多用されている。
機械的な歌唱をイメージしたディレクションがなされており、水樹奈々の楽曲としてはとても珍しい曲なのだ。
リズム、テンポ感がクセになり、キャッチーな歌詞なのにどこが物悲しさもある不思議な楽曲である。

④Take a chance

この楽曲は水樹奈々6枚目のアルバム「GREAT ACTIVITY」に収録されている。
いちかばちかやってみる!という意味があるこの楽曲。
水樹奈々といえば背中を押してくれる応援ソング。
そんな印象を持つファンも少なくはない。
この曲は直球というわけではないがやる気にさせてくれるパワーがある。
私は曲の雰囲気で好きな曲を選ぶことが多い。
これはとても明るく元気になれるサウンドとTake a chance、One more chanceと繰り返す構成も気持ちよくクセになる。
「その先に見える自分さえ超えて」
常に自分を更新する彼女らしいフレーズに私は力をもらっているのだ。

⑤Open Your Heart

これは水樹奈々10枚目のシングル「innocent starter」のカップリングである。
innocent starterは聞いたことある人がたくさんいるかもしれないがこの曲はどうだろうか。
この曲は水樹奈々本人が作詞した楽曲である。
タイトルの意味としては「心を開いて」「心を打ち明ける」等、本当は伝えたい気持ちをなかなか伝えられない恋心を歌った内容となっている。
20代前半の彼女の若さ、ピュアなストレートの歌詞が私の心に刺さるのだ。
水樹奈々本人もあとでこの曲を振り返った際に「今の自分では絶対に書けない歌詞」と話しており、女性としてもアーティストとしても成熟した彼女では書けない特別な楽曲である。
この楽曲のお気に入りポイントはやはり歌詞である。
「夢の中では良い子でいられるのに いつも嘘つきな自分が邪魔するの」
「トキメクたびに 欲張りになる」
「隠したいけど気付いてほしい」
自分の気持ちに葛藤しつつも素直になりたいと願う歌詞に私は男性ながらとてもトキメクのである。
彼女のフレーズの選び方、当時のセンスは思い出すと恥ずかしくなるとも話していたが、歳を重ねた彼女が歌うことでより歌詞が際立つような気がしている。

⑥大好きな君へ

これは水樹奈々4枚目のアルバム「ALIVE & KICKING」に収録されている曲である。
この楽曲はサウンド歌詞のストーリー性共に大好きな曲である。
私のJ-POPのルーツは槇原敬之だったりするわけだが、非常にそれに近いものを感じたりする楽曲でもあり、要するに私のツボを押さえているのだ。
私も男であり、男性の成長しないところ、女々しさが共感を呼ぶ。
「君に合うのは僕じゃない 今はわからないから 悲しくなる 」
このフレーズがたまらなく好きだ。
他にもやる気を出す、前向きな表現として「シャツをまくり上げてみて」と最近ではあまりきかない表現にノスタルジックな雰囲気がとても味である。
男性特有の哀愁を水樹奈々が歌うというのがまたこの曲の趣である。

⑦光

これは水樹奈々の13枚目のシングル「SUPER GENERATION」のカップリングである。
光というタイトル通り明るさを感じるサウンドで視界が開けていくような感覚にさえ陥る。
歌詞に至ってもすごく水樹奈々という存在に投影しやすい。
彼女の作詞ではないが彼女らしく感じる。
自分にとっての光とはきっと水樹奈々だと思う。
ただ彼女にとっての光には我々も含まれている気がする、そんな楽曲である。

⑧SOUND OF DESTINY

TVアニメ「WHITE ALBUM」のヒロイン緒方理奈(CV:水樹奈々)が歌う劇中歌で、それを現実世界でもリリースしますとパッケージ化されたうちの一つである。
TVアニメ「WHITE ALBUM」の話は今回割愛するが、キャラソンと侮ることなかれ、楽曲としてとてもレベルが高い。
軽快なサウンドに水樹奈々の歌声が非常に合っている。
特にこの楽曲の好きポイントというのが私には存在する。
それはサビにおけるフレーズの歌い尻のアクセントだ。
「運命を描くよ」と
「鼓動が聞こえる」の「よ」と「る」の上がっていくところがものすごく心地いい。
二番の「流れてゆく」と
「鼓動を感じる」の「く」と「る」も同様である。
同じ歌手の曲であっても曲によって歌い方や声色が若干異なる。
全てにおいて私の好みなのがこの曲だ。

⑨終末のラブソング

この曲は水樹奈々の31枚目のシングル「エデン」に収録されており、
テレビアニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』後期エンディングテーマにもなっている。
この曲は水樹奈々が作詞を担当していて、タイアップとなっている『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』では主人公アンジュ役として出演している。
本作でアンジュというキャラクターは皇女という身分でありながらすべてを失った末に一兵士へと身を堕とす。
性格は決して素直とはいえず負けん気が強く協調性もないそんな粗暴なキャラなのだが、本作ではヒロインとして愛を育む描写もある。
水樹奈々曰く「アンジュは世界が終わるその瞬間くらいしか素直にデレたりしない」と当時ラジオで語っており「世界を壊す」がテーマである本作とアンジュというキャラクターとの親和性の高い楽曲となっている。
まず好きな理由は私が本作品のファンであること。
そして歌詞を見ると難しい表現が散見される。
これは作詞過程において奈々ちゃん本人が辞典を用いてパズルのように合う言葉を探して作詞したことが明かされている。
古典的で和歌のように日本語の美しさと演歌畑から出てきた彼女の個性があふれる作品なのだ。

⑩VIRGIN CODE

この楽曲は水樹奈々の10枚目のアルバム「SUPERNAL LIBERTY」に収録されている。
またこのアルバムをひっさげたライブツアー「NANA MIZUKI LIVE FLIGHT 2014」の1曲目オープニングを飾った楽曲である。
LIVE FLIGHT 2014というツアーは水樹奈々自身が喉の不調によって初の公演中止という事態が起きたツアーである。
彼女が喉の不調を訴えたのは5公演目となる北九州公演の初日の公演後である。
声が出なくなるという症状に見舞われ、公演後すぐに医療機関を受診したがとても明日のステージに立てる状況ではないと診断された。
しかし本人としては処方された薬もあるのでそれを飲んで翌日までに調整することを望んだ。
翌日も医療機関を受診したが回復は認められず初の公演中止という判断をせざるおえなくなった。
当日急な発表に我々も驚いた。
ちょうど昼食をとり終え、会場に車で向かっている最中の出来事であった。
公式サイトの更新とともに、会場では三嶋さんによる説明と謝罪がなされていた。
「水樹奈々は我々の宝だと思っている、ライブはみんなに笑顔になってもらうもの、こんな形になって本当に申し訳ない」と頭を下げていたの印象的であった。
そして北九州二日目の6公演目に引き続き、翌週の山口公演、鳥取公演も中止となった。
彼女が復活したのは9公演目となる山形での公演だ。
会場に入りこの曲のイントロが流れステージに立つ彼女の姿を見たときのあの感情は言葉で言い表すことができない。
そして翌年のNANA MIZUKI LIVE ADVENTURE 2015 TREASURE 12の鳥取公演にてダブルアンコールとしてこの曲を披露した。
歌唱中に涙を流す彼女にもらい泣きしてしまった。
歌い終わった際に歌詞を引用し「頬を伝う涙を拭いて忘れないと誓ってこれからは笑顔で願いを虹に変えて羽ばたいていきたい」と昨年の悔しさを晴らした。
この曲は間違いなく上記の経験から大好きになった曲である。
そしてこの経験は自分の水樹奈々ファンとしても今を形成する出来事である。
今でもライブでこの曲のイントロを聴くと当時を思い出してしまう。
自分のオリジンが空と心と…だとするとこれは私のライジングである。


オススメしたい曲

①ラストシーン

この曲は水樹奈々6枚目のアルバム「GREAT ACTIVITY」に収録されている。
叶わない恋を歌う曲である。
主人公は女性なのだがこの曲のオススメポイントはその歌詞である。
サビの
今引き返して
あなたの背中追いかけて
困らせたくないから
夢の中では抱きしめていて
私をだまして欲しい

この最後の私をだまして欲しいというフレーズがなくても曲として成立するのだが、このフレーズがあるからこそ主人公の女性の輪郭がはっきりとわかるのだ。
私をだまして欲しい、要するに嘘でもかまわないと思うような主人公だからこそ「困らせたくない」とか最終的に「次の角を曲がって行こう」という行動に説得力が増すのだ。

②全力DREAMER

この曲は水樹奈々14枚目のアルバム「DELIGHTED REVIVER」に収録されている。
オススメポイントはまず水樹奈々が作詞をしているという点。
サビまで1分かからず曲のテンポ的にも聞きやすい。
そしてなにより歌詞がストレートで大人世代の応援歌として、夢を初恋に比喩し歌っている。
とても爽やかで気持ちのいいサウンドと素直な歌詞がお気に入りだ。

③エゴアイディール

この曲は水樹奈々11枚目のアルバム「SMASHING ANTHEMS」に収録されている。
作詞作曲の両方を水樹奈々が担当している。
苦悩や生きる上でのジレンマのような彼女の詞としては珍しい内容の楽曲となっている。
言葉遊び的なワードの配置や歌詞のテーマと違って爽やかなサウンドが印象的なこの作品。
ぜひ歌詞を読み込みながら想像し聴いてみて欲しい。

④空時計

この曲は水樹奈々17枚目のシングル「STARCAMP EP」に収録されている。
語りかけるようなフレーズと暖かいサウンド、そして透き通った彼女の歌声が心地よい。
アップテンポで激アツなパフォーマンスばかり先行しがちだが、彼女のすごさはその領域の広さである。
どんな難しい曲にも対応できると言うことはこういったどちらかというとスローで語りかける、寄り添うような歌い方も得意だと言うことだ。

⑤君よ叫べ

この曲は水樹奈々の12枚目のアルバム「NEOGENE CREATION」に収録されている。
これも作詞作曲の両方を水樹奈々が担当している。
歌詞には彼女の個性が全開だ。
この曲のテーマともいえる「最高の自分を愛してあげよう」という彼女なりの肯定。
それを宇宙規模で語るスケールの大きさ「自分」という小さな存在を宇宙規模のスケールで語るのが彼女らしい。
僕らの愛で未来を振り向かせようというフレーズも「未来」と「振り向く」という相反するワードを組み合わせるのもおもしろい。
最後に覚悟はいいかい?と覚悟を問うのも、心地のよい言葉だけをならべない良さがある。

と好きな曲、オススメの曲をあげてみたが楽しんでいただけただろうか。
定番曲等についてはあえて私が今更どうこう言うことはないだろう。

好きな曲を絞るのは大変だったが私のnoteで曲の印象が変わったり新たな発見があると幸いである。


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