ゆっくり

最近よく家のネットの調子が悪く、電話とか打ち合わせではいつもの調子で話すと聞き取れないらしい。ので、私はいつもよりゆっくり話す。これがまた変にストレスがあるんやが、でもこれって伝えたい気持ちより相手に聞かれることを重視していて、これこそが相手を意識して話すことよなと思う。

相手を意識すると適度にストレスがかかるのかも。気を遣うということにはコストがかかる。そのコストをかからないようにしてくれるのがキリスト教の良心教育(気を遣った方が気楽と思える)とかなんやろうか。
人によくするとか優しくするとかに理由をつけてくれて動きやすいといいうのはある気がする。宗教がなくても、優しく動ける人って、何らかの芯がある気がする。気しかしてないねえ。

今は合理的とか効率的とかが望まれていて、消費も過激だし、そんな中でぬくぬくと動画を見て消費している私 そんな社会だと勝手に受け取っているので、ゆっくりせざるを得ないよね〜、ゆっくりするしかないよねこれは!という隙間を探しているのかもしれない私
赤信号に引っ掛かりたいし、踏切にも引っ掛かりたいし、普通電車に乗りたい。文通の手紙もゆっくり忘れた頃に届いてほしい。

そのくせ話すときはマシンガントークで、自分の頭の中にはしっかり迷路の解法を持っているからか、スパパパパパーと話す。これって本当によくない。
ということに気付かされ、反省しきり。

発表は人より得意で、音読も得意で、好き。だけど、その得意っていうのは、発表とか音読が得意じゃない人がいるからこそ評価されている自分がいて、どうしても詰まっちゃうとか、その分いっぱい考えてるからすぐに言葉が出ない人とか、いる。
じゃあその人より私は優れているのかっていうとそれも違う気がする〜〜〜んよな。得意とかできるって何やろうな〜と思う最近。

ゆっくり詰まりながら話す人の方が言葉を大事にしている気がするって言ってたのは寺山修司だっけか。言いたいことはすごくよくわかる。スパパパパーって並べられた言葉よりもゆっくり並んだ言葉の方が良い気がする。また気。逃げの言葉やねえ。

”ゆっくり”とかいう言葉をしばらく見ていたら何だか不思議な感じがしてきた。結局漢字も当て字だから、日本語の音に注目した方が面白いって、初詣で気づいてしまったのでひらがなのことを好きになっている。前よりも。

ゆっくり
語源「ゆくら」が、接中辞「っ」により強調されたもの。
ゆっくり - ウィクショナリー日本語版

へ〜
しかし、ゆくらで調べても単体では出てこない。

ゆくら‐ゆくら の解説
[形動ナリ]揺れ動くさま。ゆらりゆらり。
goo辞書

こっちかも

ゆくら‐か の解説
[形動ナリ]ゆったりとしているさま。一説に、ゆらゆら揺れる意とも。
goo辞書
ゆくり‐か の解説
[形動ナリ]
1 思いがけないさま。突然であるさま。
2 軽はずみであるさま。不用意なさま。
goo辞書

意味としてはゆくらかの方なんだろうけど、ゆっくりと聞くとゆくりかの方が言葉の音としては近い気がするのにな〜。ゆくりはゆかりの古語で漢字では縁らしい、なるほど、まあそういうことなのだろう。

そう思うと、ゆっくりは音単体ではかなりゆかり(ゆくり)に近い気がするが、全く違う意味でたまたま音が似てしまったということなのだろうか。語源を調べてみても、ゆくらゆくら→ゆくらか→ゆっくり・ゆったりという気配。
確かに、ゆくらゆくらと揺れるものがめちゃくちゃ速い、ビュンビュンというわけではなさそうなのでゆっくり寄りではあるのか。かといって葉っぱなどがゆっくり揺れているとも思わん。しかし激しい風に煽られる葉っぱは確かに揺れていると形容はせんかもしれん。その揺れを眺めている自分は確かにゆったりしているのかもしれん。

 江戸時代にも、「AっBり」が140種ほどあったのに対し、「AんBり」は45種ほどだったそうです(『研究資料日本文法4』鈴木 雅子)。
飯間浩明のことばのページ-https://www.asahi-net.or.jp/~QM4H-IIM/k010502.htm

たまたま出会ったサイトだが面白かったので貼っておこう。
ゆっくりとゆったりだと、ゆったりの方がこう、静止している感じがあって、ゆっくりはあくまでも動作という感じがするな(あくまでも私の感覚)

まあ、何。はやくできるけどゆっくりもできるよね、という気持ちでゆとりを持っていきたい。ゆとりもゆったりとゆっくりと似ているな……ここも掘るとなんか似てるのかも?まあいいや ”ゆ”って優しい感じがするよね

卒研ゆとりないし焦るけどゆっくりしちゃお〜〜〜おやすみ〜


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