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共感覚を鍛えよう

あなたは他人が伝えたいことをズレることなく受け取れるだろうか。
チームメンバーの認識がズレないチームは強い。
逆に認識がズレるとチームとして機能しない。

多様な価値観を持つ人間がお互いを認め合い、その上でビジョンを共通認識、共通理解をし、チーム一丸となって定めたKPIに挑む。
これが理想である。
上手くいっている組織は常に全員が共通認識だ。

フットボールで言えばペップ・グアルディオラが指揮を執っていたFCバルセロナだろうか。
ヨハン・クライフ時代から受け継がれたトータルフットボール信念のもと神の子リオネル・メッシ含め選手全員が常に今何をすべきかわかっていた。だから最強だった。

ビジネスの世界も同じだ。
ひとつ旗のもと、同じ目的を持った多様な価値観が融合すれば最強なのだ。

しかしそう上手くはいかない。
大抵コミュニケーションでつまづく。
相手が何を伝えたいのか、そこを捉えきれないメンバーが多いとチームは混乱する。

ありがちなミスは、
相手の言葉を追いかけてしまうのだ。
稚拙な議事録を見たことがないだろうか。
今日の会議でそんな議論あった?と言いたくなるほどズレているのだ。
追うのは意図や本質でなければならない。
なぜなら思っていることを言語化できない人だっている。
赤ちゃんが泣いていて、その理由を瞬時に察知できる母のように、相手の気持ちを捉えらればいいのだ。

それには共感覚を持つ必要がある。

共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、英: synesthesia, 羅: synæsthesia)は、ある1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく 異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象をいう。
例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、味や匂いに、色や形を感じたりする。複数の共感覚を持つ人もいれば、1種類しか持たない人もいる。共感覚には多様なタイプがあり、これまでに150種類以上の共感覚が確認されている。

Wikipedia

共感覚は誰でも幼少期は持っているはずだ。
幼い子どもは世の中のしがらみや忖度など知らないから心が自由だ。

大人でもクリエイティブな能力を発揮する人は感覚で物事を捉える。
言葉で依頼をしても動画や絵で表現してくる。
意図を瞬時に理解して言葉を絵に変換する。
映画のワンシーンに合わせて音楽をはめ込む。
この感覚があれば、
相手の言わんとしていることを理解できるようになる。

あなたの周りにもいるはずだ。
言語化してくれる人。
黙って助けてくれる人。
その人は共感覚の持ち主である。

訓練すれば取り戻せる。
文字を見て音楽に置き換えてみる。
食事をして色で美味しさを表現する。

これを日々繰り返していくことで、
共感覚は磨かれていく。
そうすればコミュニケーションのズレは相当減るし、あなたのクリエイティブな能力が増す。
創造力も同時に鍛えられる。
良いことづくめである。

さらに到達している人は相手を見ただけで、
何を考えているかわかる。

パブロ・ピカソやモーツァルトも共感覚の持ち主であったと言われている。
スティーブ・ジョブズも典型だろう。

でも共感覚は天才だけの能力ではない。
彼らは自身の感覚を信じ、凡庸な人間によって作られた固定観念や常識に捉われなかっただけだ。

やはり挑戦することで色んな能力が身につくのは明らかだ。
若者には挑戦を忘れてほしくない。


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