ハシビロコウ弟、キツネさんをリスペクトするの巻
ある星のきれいな夜、ハシビロコウの弟くんは森の入り口で空を眺めていました。
夜もだいぶ更けているのに、一人で座っています。なんだか悲しそうな顔をしています。
そこへ、ちょっと見覚えのある生き物がやってきました。キツネさんです。
ハシビロコウ弟(あ、近くに住んでいるキツネさんだ。こんな夜遅くに何しているのかな)
キツネさんとは挨拶をする程度で、世間話もしたことがありませんでした。
キツネさんはこっちにやってくるようです。
キツネさん「こんな遅くにこんなところでなにしてるんだ?風邪ひくぞ」
ハシビロコウ弟「ちょっと気分転換でもしようかな、と…」
ハシビロコウの弟くんは、なんだか話を聞いてもらいたい気分でした。
キツネさん「とりあえずこれでも飲んだらどうだ」
キツネさんはコーヒーを渡してくれました。まだ温かくて、いい匂いがします。
ハシビロコウの弟くんは、コーヒーが好きです。
ハシビロコウ弟「ありがとうございます…!」
キツネさんの優しさに絆され、ついつい兄と喧嘩をしてしまったことを話すのでした。
その日からハシビロコウの弟くんはキツネさんをリスペクトしていて、ことあるごとについて回っています。
スマートな生き方に憧れているハシビロコウの弟くんにとって、キツネさんは憧れの存在なようです。
後日、キツネさんの家に遊びに行ったハシビロコウの弟くん。キツネさんはIT系に強く、家にもたくさんのコンピュータが置いてあります。
もともとIT系に興味を持っていたハシビロコウの弟くんは感動して、キツネさんに使い方などを教えてもらうようになりました。
キツネさんは忙しいので少し迷惑そうにしますが、悪い気はしないようです。