お花も元気にしてしまうハシビロコウ兄さんの力!!
ある日、ナマケモノくんはお花を見つけました。お花はなんだかしょんぼりしています。
ナマケモノくん「お花さん、元気がないなぁ…」
ナマケモノくんは悲しそうにお花を見つめています。
そこへ、走り込み中のハシビロコウの兄さんが通りかかりました。
ハシビロ兄「ん?ナマケモノくんじゃないか。何してるんだ?」
ナマケモノくん「お花さんがしょんぼりしてるから、ボクに何かできないかなぁと思ってるんだぁ」
そのとき、ナマケモノくんはすばらしいアイデアを思いつきました。
ナマケモノくん「そうだ!クオッカさんがお花に詳しいはずだから、ボク話を聞いてくるね」
ナマケモノくんはすごい勢いでクオッカさんの家に向かって行きました。
取り残されたハシビロコウ兄さん。
ハシビロ兄「俺は花に詳しくないから何もできない、悔しい…」
ふと、兄さんも素敵なアイデアを思いつきました。
ハシビロ兄(元気がないヤツがいたら…俺だったらどうする?…俺なら、精一杯応援する!)
兄さんはさっそく、お花にエールを送り始めました。
ハシビロ兄「元気がなさそうだけど何かあったのか?花の世界にも大変なことってあるよな。悲しいときはちょっと身体を動かしてみると元気が出たりすることもあるぞ!心と体はつながっているからな!あ、君は花だから動かすのは難しいか、うーむ…」
兄さんはお花を励まし続けました。
〜30分後〜
ナマケモノくん「あ、あれ?お花さんが元気になってる…」
ナマケモノくんはクオッカさんを連れて大急ぎで戻ってきました。
しょんぼりしていたはずのお花は見違えるほど元気に咲いています。
クオッカさん「この子がしょんぼりしていたの?今はなんだか嬉しそうにしているね!なにかあったのかなぁ?」
クオッカさんがお花に話しかけています。クオッカさんもなんだか嬉しそうにしています。
ナマケモノくん「あれ、ハシビロコウのお兄ちゃんがいたはずなんだけど、帰っちゃったのかなぁ」
周りを見渡しても、ハシビロコウ兄の姿は見えません。
ナマケモノくん「クオッカさん、せっかく来てくれたのにごめんね。ボク、見間違えちゃったのかも」
クオッカさん「気にしないで。こんなに元気に咲いているお花を見たのは初めてだからうれしいよ!」
クオッカさんはにこにこ笑顔で言いました。
クオッカさん「ねぇお花さん、どうしてそんなに元気なの?」
クオッカさんがやさしくお花に尋ねると、心地よい風が吹きました。
お花はうれしそうに揺れています。