時間と重力はすべての人に平等だ。

もう何十年も会ってない人の写真がSNSに流れてきた。わぁ結構老けたなぁと思うとき、私だって同じくらい老けているわけで、、、

とてもキラキラとしていたその人の顔を指先でズームすると、年相応のシワと重力による弛みがあった。目鼻口の形はそのままに、すこし顔が大きくなっているなぁと思った。

その人の隣にはとてもキラキラとした若者が微笑んでいる。誰がみても親子だと分かる二人をみて「私が知っているのは、この老けた人ではなく、若者の方だ」と思ってしまった。

自分自身には「同世代に比べるとそこそこ若さを保っているはず」と甘めな評価をしがちだが、時間と重力だけはすべての人に平等だ。

シワができようと、顔が大きくなろうと、子どもがいてもいなくても、SNSに写真をあげてもあげなくても、光陰矢の如し。そして人生も、虹のように大きな大きな弧を描いて翔ぶ矢の如し。

後ろを振り返っている暇も余裕もなく、とんでとんでとんでとんでとんでとんでとんでとんでとんで。落下地点はまだ見えないが、なるべく真っ直ぐ、なるべく遠くへ、身軽に翔んでいきたい。