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耳が遠いばあさんとタバコを吸うばあさんの会話

ドトールコーヒーにて
かなりお年を召したばあさんがふたり

A「最近、耳が遠くなっちゃってさ」
B「最近、またタバコ吸ってんのよ」
A「娘から補聴器つけなよーって言われるんだけど、やっぱりわずらわしくて」
B「60年ぶりかしら。息子がおなかにいることが分かった時にやめたんだけど」
A「耳鼻科でつくってもらった高いやつなんだけどさ」
B「当時はハイライトが70円くらいだったと思うのよ」
A「耳が遠くなると声も大きくなるらしいの」
B「いま520円もすんのよ。おかしくない?」
A「うちの息子、コロナになったときに入院までしたから禁煙したわよ」
B「うちはテレビの音が聴こえやすくなるミライスピーカーつけたわよ」
A「それ、今朝の新聞に載ってたわよ」
B「えぇ?今どきハイライトの広告?」
A「うそ!あなたの息子さんもう還暦なの?」
B「ミライスピーカーの広告なら私もみたわ」
A「それにしても520円は高いわねえ」
B「ねぇあなた今もすこし声大きめよ」

耳から脳に届いて、処理して、言葉にするまで、タイムラグあるの、すごい。でもなんやかんや会話がちゃんと成立してるの、超すごい。

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