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過ぎたるは及ばざるが如し

と申しますでしょ? と今年の大河ドラマの主人公がやさしく微笑んだ。

去年の大河ドラマの主人公は「及ばざるは過ぎたるより勝れり」と遺した。誰よりも慎重で、自制心があったからこそ、長きにわたる江戸時代の礎を築くことができたのかな。

長く愛されるものを生み出した人や長く生きる人はみな[加減]を知る人だ。過ぎたる、つまり、多すぎるとロクなことがない。健康を害したり、人に嫌われたりする。

しかし、分かっちゃいるけど、食べすぎたり、働きすぎたり、言いすぎたり、やりすぎてしまうのが人間のサガ。人間らしさとも言える。

過ぎたる何かでスポットライトを浴びて檜舞台に躍り出るようなケースもなくはないが、たいてい長続きしない。敵も多い。

最後に笑うのは、絶妙な加減で及ばざるをキープしつづける人 のような気がする。腹八分目と同じように「言葉や行動も八分目にしてみる」くらいがちょうどいい加減なのかもしれない。

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