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パンが上手く焼けないのは私のせいだけじゃない

こんにちは、soyです!
唐突ですが、家庭科教師は世間から
「料理できるマン」
というイメージをもたれています。
でも、「料理ができる」ってどういう意味?

私はずっと料理が苦手で、どちらかというと嫌い寄りでした。
そこで、どのような場面で「料理きぃぃらいいいーーー‼」と思うのか、
「料理ができる」人とはどういう人のことなのか、
今日のパン作りを基に考えてみます。

♡作る前
大好きなあいりおーさんの「シンプル食パン」というレシピを使うことに決める。
分かりやすく、こだわりが詰まったレシピに胸が高鳴る。
つくれぽを見ると、皆さん上手にできている。
あ~これはもしかして意外と簡単にできちゃうやつだわ、とワクワクが止まらない。

しかし、これまで数多くの失敗している私。
オーブンから爆発音がしたことだって何度もあるし、
クッキーのつもりで作ったら、
人間の顎では砕けない石を生成していたことだってある。

まずは落ち着いて、富澤商店の動画を見てイメージを膨らませよう。
食パンの作り方の動画をしっかり視聴。
先生めっちゃ手つきが職人。けど簡単そう!できそう!!!
余計にワクワクする。

♡作る途中
・計量があっているか不安でスケールのメモリとレシピを10往復くらいする。(しょっぱなからシンプルにイライラする)
・塩は4.3gなのに4.5g入ってしまう。(こういう細かいのがHPを削いでくる)
・80分で終わる一次発酵なのにレシピの大きさにするのに150分かかる。
・一次発酵後にフィンガーテストをすると、過発酵のサインがでる。(やっぱ150分やりすぎやん。終了のお知らせ)
・綿棒で伸ばして成形するところで、伸ばしても伸ばしても縮んでくる。(普通に腹立つ)
・レシピの時間二次発酵させても指示通りの大きさに膨らまない。(怒りを越して悲しみ)

このように、
事前事後の心情が正反対であることが非常にストレスになります笑
事前にイメトレした事柄は何度も打ち砕かれ、
そのたびに落ち着き、対応を考え、実行してみて、
また打ち砕かれ、落ち着き、対応を考え、、エンドレスです。
正直つらい方が勝ります。

私は大学生ころから料理が上手くいかなくて、
料理なんて嫌いだーーー!と発狂してきました。
けれど、その頃は上手くいかない原因を、すべて
「自分の技量のなさ」になすりつけて、
「センスがないから失敗した」、
「向いてないから爆発した」
と考え、ただ泣いて終わりにしていました。

あれから〇年、今日は、終わった後に
「やっぱ冬は発酵に適した室温でないから、次は水ではなくぬるま湯を使って生地温度を下げないように気を付けよう」
など、失敗の原因を探って、対策を検討している自分がいました。

料理ができる、という言葉の意味は人によって異なると思います。

料理本に書いてあることを再現できる、
冷蔵庫に残っている材料でぱぱっと作れる、
計量しないで作れる、
料理で失敗をしない人、などなど。

全部「料理ができる」を意味するけれど、
失敗の原因を振り返ることができることも、「料理ができる」要素だと思います。

料理って書いてあること通りに体を動かすことだけではなく
材料や環境と対話をしながら対応していく一面があるのだと思っています。
そう思うと、失敗したときに悪いのは「自分」だけではなく、
もしかしたら材料や環境自体にあるのでは?と考えることができます。
私と同じように料理の失敗を自分のせい、「私は料理ができない人間」なんだ、と考えている人がいたら、そうではないと言いたいと思います。

また、お料理教室に通っただけでは「料理ができる」ようにならない理由もここにあるような気がします。
パン教室であれば、教室の室温が管理されています。
用いる水の温度も考えられていますし、型も使い慣らされていて
型外れがよかったり、失敗の外的要因はある程度ない状態で始まります。

お料理教室って、料理という行動がいかに創造性に溢れていて楽しいかという気づきを得る場所だと思います。
そのために、映える献立が必要で、時間が決まっていて(時に下ごしらえ済みの食材も使われる)、当然のように美味しく、目から鱗のなるほど話が用意されています。

でも、だから家で再現すると失敗することがある。。
料理教室ではできたのに、やっぱり私ってセンスないんだ、、。
いやいやプロだって最初は初心者だったはず!!

さて、私の食パンは二次発酵も倍ぐらい時間をかけてしまい、
見た目は理想と違って少し悲しかったけれど、
味はおいしくてびっくり!原因考えたから次はもっとよくなる!
さっそく、明日リベンジしようかな。


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