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【Part5-1】なぜ人は勉強するのか。マズローの欲求階層説で考える。

おはようございます!とむそーやです。

「なぜ人は勉強するのか」

Part3では、ドイツの哲学者ヘーゲルや
教育学者 苫野一徳さんなどの意見をもとに
勉強の本質は自由であるというところまで
行き着きました。

Part4では、とある女子高生からの視点。

今回はその続き。

「なぜ人は勉強するのか」

今後も
具体的な理由と抽象的な理由を
使い分けていきながら
この命題を少しずつ
紐解いていこうと思います。

さて、今回は
マズローの欲求段階説をもとに
この命題を考えてみましょう。

■マズローの欲求階層説

マズローおじさん。
アメリカの心理学者で
「人間性心理学の生みの親」
とまで言われてる凄い人です。

そんな彼が打ち出した有名な理論
マズローの欲求5段階説
というものがあります。

かなり有名でご存じの方も
多いと思いますが
改めておさらいしてみます。

マズローは
「人間の欲求は5つの段階に分かれている!」
と唱えました。

それがこの図です。

マズローの欲求階層節

下から順に見ていきます。

①生理的欲求
▶︎生きていく上で欠かせない本能的欲求
例)眠いので寝たい / お腹が空いたので何か食べたい

② 安全欲求
▶︎自分の身体や周りの環境が安全でいられることを望む欲求
例)危険な仕事はしたくない / 経済的に貧しいからお金がほしい

③社会的欲求
▶︎集団への所属、愛情に満ちた関係への欲求
例)私も飲み会に誘われたい / 友達の輪の中に入りたい

④承認欲求
▶︎他人から認められたいと思う自尊心の欲求
例)親に褒められたい / 仕事を上司に評価されたい

⑤自己実現欲求
▶︎自分らしさ追求への欲求
例)資格を取りたい / 夢を叶えたい

このような感じです。
1番下にある生理的欲求から
順番に満たされていき
上に行くほどより高次な欲求となり
最終的には自己実現に向かっていく
と言われています。

■承認欲求を満たすための勉強

さて、ここでは勉強の動機について
5つの中の上段2つの部分
「④承認欲求」と「⑤自己実現欲求」に
フォーカスして考えたいと思います。

勉強する動機が

・誰かから褒めてもらうため
・テストで良い点数を取って評価をもらうため
・有名な大学に入るため
・友達から頼られるため

このような人たちはいわば
マズローの欲求階層説で考えると
承認欲求」の段階の人
ということになるかと思います。

確かに、実際私も
受験期などはこれらの動機に従って
勉強へのモチベーションを
保っていました。

しかし
このような動機には
ある種の弱点があります。

それは
勉強のモチベーションの動機が
自分の外側にある
」ということです。

承認欲求を満たすために
勉強を行っている人は
満たしてくれる人がいなくなったら
勉強をするようになかなかなれません。

具体的に例を出すなら

親が褒めてくれなくなった頃から勉強しなくなった
大学に合格(不合格)したら燃え尽き症候群になった
学校でテストがなくなった時期(高3の春休みとか)に勉強に熱が入らなくなった

こんな経験がある人
多いのではないでしょうか。

ただ誤解しないで頂きたいのが
承認欲求を動機とした勉強を
悪いものと言っているのではありません。

自分ではない誰かや何かのために
頑張ることができるというのは
素敵なことです。

しかし、それには注意が必要。
それら動機の拠り所がなくなった途端
人はこんな哲学に陥るのです。

「何のために勉強なんかしてんだろ…」

「勉強…やだな…」

■自己実現欲求を満たすための勉強


これに対し
自己実現欲求」の段階の人は
勉強の動機が自分の内側にあります。

簡単に言えば
自分のために勉強をしている人です。

・勉強すること自体に面白みを感じてる
・自分がレベルアップしている感覚がある
・将来叶えたい夢のために必要だからやってる

こんな人は
自己実現欲求の段階にある人でしょう。

自己実現欲求の段階にある人は
自分なりの答え発見しているため
「なんで勉強しなきゃいけないんだろう」
という疑問は解消済みの人が多いです。

ではどうすれば
承認欲求の段階から
自己実現欲求の段階で
勉強へのモチベーションを
保てるのでしょうか。

次回に続きます!お楽しみにっ。

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