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感染症医から教わる愛の話。

    
   
   
  

  
とにかく去年は不倫の話題が沢山有りました。
「ゲス不倫」なんて言葉も出てきたり。
   
    
私は不倫に関しては、
人を好きになるのは素敵な事だと思う。
 
 
恋愛感情は3年くらいで終わってしまうと言うし、
 
むしろ、夫婦を長くやっていらっしゃる方が
恋愛感情が無くなり、
他の人を好きになるのは正常なんじゃないかとすら思ってしまう。
  
  
   
  
先日、私の既婚の友人がSNSで
  
  
「私達にはもう、恋愛感情が無くなった」
  
と言っていらした。
  
  
  
我が家はどうか、
 
いたち(旦那)とは知り合ってから10年くらい経つだろうか、
  
確かに知り合ってからの、恋愛感情という意味では、
恋愛のきゃぴきゃぴ感というのは無くなったと思うし、
    
   
燃えるような恋心と言うよりは、
そこに私がいてあなたが居る、ただそれだけ。
という感じだ。
  
  
ただ私はずっと喪女だったので、
私なんぞに恋してくれるのはいたちだけだと思っていて、
多分いたちも、そんな感じで私とずっと一緒に居るんじゃないかなぁ…って思っていて、
   
  
それは、いたちが私の事をあまり褒めたりとか好きだよとか言わないからなのだけど、
でも喪女やブスにかわいいって言えないのはまぁ当然ではある。
  
   
   
  
でも、なんで結婚したの?
 
と聞けば、
  
   
   
   
 
いたち「そりゃ、嫁さんと毎日セックスする為よ」
  
  
  

うーん、
  
なるほど、
   
良く分からん。
  
  
   

   
そんな時に、
感染症医が教える性の話」(岩田健太郎さん)
と言う本を読んだ。
  
  
こちらの本は、中高生向けの性教育の話なのだけど、
  
岩田先生は、
感染症のお医者さんで、
    
   
「恋愛感情やエロティシズムを抜きにした
単なる生理的、解剖学的性教育は意味がない」
    
      
とおっしゃる。
  
性感染症を防ぐには誰ともセックスしなければ良い。
だけど、それでは人生楽しくない。
    
    
    
そこで、「絶対恋愛」の可能性を提案する。
   
   
一人の人だけを長く愛し続ける、
セックスの対象もその一人だけ。
そうすれば、愛の価値は高まるし、
おまけに性感染症のリスクも低く抑えることができる。
    
   
いやいや、一人の人だけを長く愛するなんてありえないと考える人も多いだろうけど、
そんな事はない、永続する愛情はこの世のあちこちに存在している。
その典型例が「親の子に対する愛情」だ。
   
  
親は子を「条件付け」で愛したりはしない、
お行儀よくしていたら愛してあげる、
受験に合格したら愛してあげる、
そんなことはなくても、無条件で愛情を注げるのが親の子に対する愛情の有るべき姿だ。
  
  
それは血がそうさせるのではない、
養子であっても永続する愛情は可能だ。
   
  
それが他者に向けられたものが
「絶対恋愛」だ。



 
私は、これを読んでハッとなったのです。
  
いたちは、身長が185cmあるのだけど、小さい頃からクラスで一番背が大きくて、
まぁ大きいのはどうにもならないし、どうしょうもない、
俺は俺、あいつはあいつだ
比べてもどうにもならん。
  
    
というのがあり、
   
   
ずっと誰かと比較する事をしない生き方をしている。
   
  
恋愛に関しても、
「俺が好きになった人がタイプ」だと言うし、
だから誰かと比べて私よりあの子の方がかわいいとか言ったりしないのだろう。
  
  
「俺(いたち)」が好きになったのが「あなた(私)」で有るので、
誰かよりかわいいから、おっぱいが大きいからとか、
付き合うきっかけにはなったかもしれないが、
今、愛する事の条件ではない。
  
  
まさに
私以外私じゃないの」である。  
  
  
結婚も、
「じゃあどうして結婚したの?」
というのは、この条件が無かったら結婚しなかった、という意味で、
目的である。
  
  
でもいたちにとってはそうじゃない、
私と毎日セックスするために結婚した。
結婚は手段だった。
   
  
「わたし」と「あなた」しか居ない世界なんだろう。
  
  
誰かより劣っているとか優れているとか
それ以上でもそれ以下でもない。
   
  
もしかしたらこれが、夫婦で言うところの、
「恋が愛に変わった」というやつなのかもしれない、
  
  
ゴスペラーズさんが
愛してるって最近言わなくなったのはー♪
本当にあなたを愛し始めたから

と言う歌詞の意味も
  
   
   
愛してるって言うのが面倒くさくなっただけだろ
    
   
と思っていたが、
今ならなるほど、とうなずける。
   
  
ああ、いたちは大きな大きな愛を持って
夫婦で居てくれて居るのだなぁ…。と思いました。
    
  
ある日、
いたちと車でお買い物に行き、
   
運転手はいたち、
助手席には私。
  
 
車には「わたし」と「あなた」しかいない。
  
  
ああ、これが私達夫婦の世界なのかもしれないな、
と思いつつ、
  
いたちに聞いてみた。
  
  
   
  
私「ねぇ、夫婦に恋愛感情って必要なのかな?」
  
  
いたち「どうしてそんな事聞くの?」
  
  
私「友人がSNSで「私達にはもう、恋愛感情が無くなった」って言い始めて…」
  
  
いたち「ああ、愛し合ってる夫婦は恋愛感情が必要かどうかなんて考えない。
そんな事を言うやつは不倫し始めたんだよ」
    
  
     
  
私「!!!!!!!」
  
  
    
    
   
     
ゆ、友人〜〜〜!!!!!!!
   
  
  
   

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