見出し画像

食事と制限。

注意:以下には宗教の事とかそれに伴う食事の制限について書いてあります。これはあくまでも当人から聞いた情報で宗教的に正しいのかはわかりません。同じ宗教でも地域やその家庭によっても差はあると思うので一般的な解釈と違っていてもご容赦ください。

多国籍な同僚に囲まれていると色々困る事や驚きが多いが、困る事トップが人によって食事の制限がだいぶ違うということ。習慣の違いからくることもあるし、宗教からくることもあるがとりあえず会社で飲み会の幹事をするときは必ず真っ先にやらなくてはいけないことは食事の制限の確認。でも宗教を聞くのはアウトなので”Do you have any food restriction" (食事の制限はありますか?)と確認する。

私は会社で新人さんが自己紹介でいらっしゃる時はまずこれを聞いておくようにしている。だって9割私が幹事やるはめになるから。私の会社のパソコンにはエクセルの表があって、近所のレストランの名前とどこまでなら対応してくれるかのメモが保存してある。

ベジタリアン、ビーガン、チキンだけはOK、乳製品はOK等々色々あるわけなのですがそれでもこういった特定の食品が駄目っていうのはまだ楽なほうで困ったのが曜日によって食べられるものが変わる宗教。何らかの理由で食事会の日程を変える場合食べられるものも変わってくるのでお店選びからやり直し。今日と明日食べられるものを交換すればいいだろ!と怒った人もいたけど、宗教はできる限りリスペクトしたいので泣く泣く店を探しなおしました。ベジタリアンだけど根菜も駄目、特定の果物も駄目という方もいてこれも大変だった。

でも逆にここは日本!神様見てないからと日本に来て初めてハンバーガー(牛肉)を食べたインド人もいた。あまりにも美味しすぎて出張中に2回食べに行き、2回目はパティ―2枚バージョンにしたと嬉しそうに言ってたのも面白かった。宗教も習慣も大事だけどちょっと冒険してくれるのは嬉しい。

一番驚いたのがイギリスから出張で来たユダヤ教の方で私はこの時までユダヤ教の詳細を知らなかったのだけど、ユダヤ教はお祈りをしたキッチンで調理したものしか食べてはいけない、乳製品と肉類を一緒に保存してはいけない(同じ冷蔵庫を使ってはいけない)等食材以上の制限があるらしい。日本ではあまり馴染みがなく、やっと彼が食べられるユダヤ教の方のためのデリバリーサービスから食事を宅配してもらえたのが来日2日目で、気の毒にそれまでは持参したシリアルだけを食べていたらしい。スーツケース半分はシリアルだよ!と笑ってたけど、そんな彼もお酒は全く制限がないらしい。

オリンピックもあるし色々と日本も宗教に対応したお店が増えてきましたけど、まだちょっと不便さはあるようです。パーフェクトは無理でもできるだけ対応できるように、せめて確認しなくてはいけないという事は広まると良いなと思う。

じゃないと私の元同僚(日本人)のように、イタリアンの店でお好み焼きはありませんか、と聞いてだいぶお店の方を戸惑わせることになる…幹事の彼はこの食事制限を確認するのを忘れ、インド人の同僚が食べられるものが全くなく”出汁の入っていないお好み焼きなら食べられる、聞いてくれ”と頼まれ、優しい彼は仕方なく聞いてたけど、思わず私は”あるわけないじゃん!”と即答してしまった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?