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「読み聞かせは自分の学びの場でもあるとわかりました」

                          2004.9.30記録
朝の読み聞かせ活動、この日も長男がいる三年生のクラスへ行ってきました。
 
時間前についてしまったので、教室には入らずに外で待っていたら担任が出てきて私に気づき、
「あ!今日も読んでくださるんですね。どうぞ、どうぞ。」と中に通されました。
 
見ると子どもたちの机の上には何やらプリント用紙が置いてあり、この時間を利用して書き込む予定だったみたいです。恐縮してしまい「本当にいいんでしょうか?」と聞いても、
「さあ、みんなプリントは中にしまって!」と担任が声を張り上げて言われるので申し訳なさが先に立ち、今度から前日に連絡しておこうと思いました。
もちろん読み聞かせの曜日は決まっていて、年度初めに先生方にも統一認識していただいているものと思い込んでいましたが、先生方ってものすごくやるべきことが多いみたいで、中には読み聞かせの日を忘れがちになる先生もいるということが後々わかってきました。
 
気を取り直して、いよいよ始めました。今日は「しろいうさぎとくろいうさぎ」(ガース・ウィリアムズ さく・え 福音館書店)と「教室はまちがうところだ」(蒔田晋治 作 長谷川知子 絵 子どもの未来社)を読みました。
この日は隣のクラスでは読み聞かせをやってないらしく、やけに廊下まで子どもたちの賑やかな声が聞こえてくるので、一人の男の子が「お~い、静かにしろよ!」と言いに行ってくれました。
その子は長男と三年間同じクラスで、長男とよくいっしょに下校するのでよく知っているのですが、とっても賢くて気がつくやさしい子なんです。
 
それでもクラスの中でも初め少しざわついて、静かになるのにやや時間がかかりましたが、あとはじっと聞いてくれました。記入するはずだったプリントのことが気になったのかなあ…?悪かったナ。
 
でも!終わってサヨナラを言う時、一番前に座っていた男の子が「はい、あげます」と言って、小さな折り紙で折った紙飛行機を差し出しました。
もう!すご~く感激しました。いい子たちです。
ただ一人だけ、今年初めて同じクラスになった男の子でちょっと目立ちたがりっぽい、すぐに突っ込みを入れてくる子だけが少し気になります。(最初の授業参観の時からかなり目立っていました。)
少しやんちゃな子のようです。今のところ特別問題があるわけではないのですが。
まだ三年生ですし、中には元気がある子も当然いますよね。

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 その後読み聞かせ活動を、息子の転校にともない学校が変わってもやり続けることになるのですが、私も読み聞かせについていろいろ学ぶうちに、じっと静かなまま無反応に近い状態で聞かれるより、かわいい相槌があるのも楽しいと許容できるようになりました。
初心者の頃は、頭でっかちになって“こうあるべき”という凝り固まったまま活動をしていました。
私が学校教育の専門学や児童福祉の学問を学んでいないので、こういうところは自分の子育て経験と他者からの聞きかじりのみで判断・対応するしかなかったのです。
 
知識不足は、もしかしたら子どもたちに嫌な思いをさせてしまう恐れがあるかもしれないと気が引き締まり、その後も丁寧に、独りよがりにならないようにやることを心掛けているつもりです。
それはすでに息子たちが卒業し大人になり、私は子どもたちのおばあちゃんに当たるかもしれない今も(汗)、かわいい後輩たちに向けて読み聞かせボランティアを続ける中で気を付けていることです。






 

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