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「次男、舞台に立つ」②

それから次は、クリスマスの発表会を迎えた次男。前前日に熱を出してしまった。

ショックである!37.9度だったので、高熱というわけではないけど、薬は飲ませておかないと。

そしてやっぱり、嫌がるのよね~。次男は薬が大の苦手で(好きな子はまずいないか・・・)、飲ませるのに一苦労する。これが本当に私にとっては毎回ストレスなのだ。結局泣くまで拒み続け、半ば無理やり飲ませた。これが一番嫌なこと。本人も嫌だろうけど、飲ませるこっちだってつらい。

しかし朝になって熱は下がり36.9度。でも大事を取って園は休ませた。私の予定も大幅に狂ってしまった。午前中はボランティアサークルの大事な話し合いがあったし、午後は学校の懇談会と、広報委員の仕事で近所のママと打ち合わせをするはずだったのに。全部キャンセルの連絡。


さて結果から言うと、クリスマス発表会は何とか最後まで参加できた。

熱は当日も平熱より少し高いくらいではあったが、なにせ前夜の夜中に2回もどし、起床してからもだるそうにぐったりしていた。食欲もなく水も受け付けない状態。喉が痛いと訴える。これで高熱が出ていたら、いつものように病院へ駆けつけて、点滴というコースだったのだろうけど。

でもいずれにしても、長男の英語教室が園の敷地内で朝9時からあるので、出かけなければならず、とりあえず準備をして連れて出たのだった。(鬼?)
車中でもきつい、帰る・・・と言うので、せめて担任の先生に、「登園したけどきついみたいだから早めに帰ります・・・」と言おうと教室に入って行った。

顔色もよくないのだけど、一旦教室内でお布団敷いてもらって、とりあえずオペレッタの出番まで休ませてもらうことになった。(やはり鬼母?その間も1回戻しちゃって、ヒヤヒヤしていた・・・連れてきてよかったのかなあと。)
しかし本人、開会の「おめでとうクリスマス」を同じ年長さんが歌っているところを教室内のモニターで見ていたら、やはり気になるみたいだ。

いよいよオペレッタに近づくと、同じ教室でみんなが衣装に着替えだした。少し気分がよくなったように見えたので「怪獣の衣装(次男の役である)、着ておく?」と着替えさせると、「喉がかわいた!」と言うのでお茶をあげたら、何杯もおかわりして「お、だんだん体調が戻ってきたかな?」とちょっとほっとした。どうやらオペレッタに出てもよさそうな感じ。

「自分のセリフだけ言った後、もし気分が悪くなった時には引っ込んでもいいですか?」と先生に了解してもらう。

いよいよ本番。会場から見ていると、どうにか練習どおりにできているようだし、セリフも大きな声ではっきり言えたし、おまけに最後まで演じることができた。そして、最後の年長さんだけの合奏も全部できて、だんだん元気が出てきたようだった。

連れてきてよかった~と感じたのは、合奏で「きよしこのよる」を演奏する時に、毎年ハンドベルを担当している子たちが、ソロパートでワンコーラス演奏するのだが、次男もハンドベルの担当になっていた、ということが当日行って初めて知った。(園からも次男本人からも事前に聞かされていなかったのだ!)もし休みか、途中で帰っていたら、次男担当の音のベルが抜けるか、先生がするしかなかったということがわかり、先生も私も、次男が元気を取り戻してくれて胸をなでおろしたのである。

どうにか最後のクリスマス音楽会も参加できてほっとしたし、ハラハラ・ドキドキの日々を送っていたんだなと、今となっては懐かしく良き思い出である。

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