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入社初日

大丈夫な予感

ついに私の後任Tさんが入社しました。まずはオリエンテーションを行います。社内のルール説明をしても、特に引っ掛かるところはないようで、するすると進みます。髪はグレージュでネイルもしていますが、私の話は頷きながら落ち着いて聞いてくれます。受け答えには、テンパッているとか、拘りが強いといった人格的な不自然さは感じられません。ほっとしました。

新入社員が入った日には、部署の人間がランチに連れていく慣例がありますので、私ともう一人の総務の3人で近くのレストランに食べに行きました。Tさんは私よりも20才近く年下です。結婚していますが、お子さんはいないので、伴侶と2人で割と気ままに生活をしているようでした。

飲み込みよし

ランチから戻ったら、本格的にお仕事を開始します。まずは、新しく人が入ったときにする諸々の業務を一緒に行っていきました。メールサーバにログインしてメールアドレスを作り、Outlookで送受信ができるようにアカウントの設定をする…というようなところからスタートです。

メールアドレスを作るってどういうこと?ポカーンな感じの人にもこれまで遭遇したことがありますが、Tさんは全くそんなことはなく「Xserver…あ、聞いたことあります」ぐらいのレベル。実際やったことはないけれど、システム系に耐性があると見ました。ほっとしました。

その後一気に、社労士への連絡、グループウエアの登録、機能の説明、勤怠のつけ方、スケジュールの入力の仕方等々を教えていきました。PC操作に慣れていて手を動かすスピードが速いので、スポンジに水が吸い込まれていくようにスムーズに進みます。この解っているふうがポーズだけじゃなくて、脳に浸透していたら最高だなと思いました。入社初日に教わったことなんて、大量の情報にすぐ埋もれてしまうものなので、忘れてしまって当然だとは思っていますが。

中高年ばかりだった総務に新鮮な風が吹く…そんな風景が思い描ける、よい初日でした。ほっとしました。


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