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「暇すぎてゲーム」も悪くない、のかも・・・?

こっちに来た理由のひとつに「子どもの遊び相手がいない」ってことがありました。
住んでいた東京の都心部は中学受験をする子が圧倒的多数。小3の3学期になった瞬間、みんな大手の塾に入り、週2〜3回の通塾生活が始まりました。そうすると、毎週のように週末は学校の近くの公園で遊んでいたのに、すっかり暇な週末に。暇すぎてだんだんやさぐれてくる始末。

やっぱり暇

で、こちらへ来てどうかというと。
当たり前ですけど、海外の場合、子供は単独で遊びにいけないんですよね。
どこへいくのも親が連れて行かなきゃいけないし、小学生だとその場にいなきゃいけない。
子供同士で約束しても、結局は親同士の予定のすり合わせとなるので、そんなにしょっちゅう出かけられるわけでもなく、結局週末は、地味に過ごすことが多いのが現実。

で、やっぱり暇なんです。
ただ、日本にいた時と違うのはその暇な時間に、楽器の練習をしたり、iPadで絵を描いたり、プールで泳いだりと、暇の使い方が少しこなれてきました。

暇と学問の関係


学校の語源と言われるギリシア語「スコーレ」、ラテン語では
「エコール」は、「暇」とか「余暇」という意味
だと言います。
これに対して心理学者の河合隼雄は著書で、こんなふうに述べています。

学問というものは暇なときにするものだ、というよりは、暇こそが真の学問を生み出す、と考えるといいだろう。

河合隼雄『子どもと学校』

我が子に関しては、真の学問に行き着けるかどうかは、かなり不明ですが、少なくとも、暇であることは悪いことではなさそうです。

ゲームで暇つぶしはアリかナシか


ちなみに、小学生の暇つぶしランキングNo.1、ゲーム&YouTube視聴に関しては、息子も例外ではありません。ガミガミ言いながら、その時間を減らそうとしていますが、こちらの子供たちのゲームレベルの凄さと、YouTubeの流行りへの敏感さには舌を巻きます。ゲームは日本の子供は太刀打ちできないくらいレベチだとか(息子分析)。

物理的になかなか直接遊べないので必然的に、友達同士の交流がゲームになってしまうのと、日本のように塾や宿題に追われないので、時間がいっぱいあるんですよね。

実際、ゲーム強者たちは、スポーツや勉強、音楽などでも頑張ってる子も多く、さらにゲーム実況チャンネルを運営したり、自作ゲームを作ったりと、なんだかクリエイティブな活動にも応用しています。

しかも、放課後の課外活動にeスポーツもあって、上手い子は学校対抗の競技会に出られたりします。「学校代表で出るなら本気でやりなさい」、となぜかゲームを奨励する羽目になることも。笑

もちろん、こちらのママたちも、ゲームのやり過ぎには眉をひそめていますが、そこまで神経質にはなっていない様子。
現代の子どもたちにとってはオンラインこそが自由空間、遊び倒す時間があってもいいのかもしれません。




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