久々にクリエイティブな刺激を受ける。
知る人ぞ知る、東京は目黒にあるスキーショップボーゲンさんが、札幌郊外に二号店をオープンした。オーナーさんは、もともと岩見沢のご出身だそうで、こちらに移住されたとのこと。
早速行ってみた。
うむ。大変に素敵な建物!
オープン記念で、そのショップの看板とも言えるイラストを書かれているアーティストさんの個展が開かれており、見に行った。
排他的な感じかと思いきや、なんとも気さくな方々で、ついつい話し込んで本当に楽しい時間が過ごせた。
そして、ショップのスキーウェアを何とは無しに試着して見たところ、素晴らしい着心地と、これまで願っても存在しなかった(と思っていた)私の好みにぴったりでは無いか。
5月から、来シーズンのウェアを予約始まるそうなので、必ず行くつもり。
私はずっとPatagoniaを愛用しているが、高性能な海外のスキーウェアは、昨今の流れで、女性用はスリムフィット、しかもウェストがくびれて腰に向かって末広がりな海外の女性あるあるなデザインがほとんど。Patagoniaも昔はそうでもなかったのにそういう流れのデザインなので、ウェストくびれ、腕も細め、わきも余裕なし、な感じで、中にちょっとでもワイドなものを着込むと腕が回らないくらいパンパンになる。そうすると行動にも体力消耗とストレスをもたらすので、結構レイヤリングが難しくなる。
かと言って、メンズのシルエットで選ぶと袖は長いわ、丈も長いわ、重いわ、ってなりがち。100歩譲って普段着で着たとしても、もたついて野暮ったくなるし、とても実用的に山で使える代物では無い。
いや、もう女性らしいフィット感とかいらないから、普通に脇下とか真っ直ぐ作って欲しい。
国内のいい感じのウェアもなく、あってもスノーボード系。
やはり、スノーボード系のウェアは、私のようなニッチなテレマーカーにとってはいくらフィットしても、究極的に世界観が違うので、どうも買うまでに至らなかった。
今回のショップさんは、一人でされているブランドだが、業界では大手のお店にもたまに置いてあったり、かなりニッチなデザインではあるが、テレマークをメインキャラクターにしていて、しかもそれが、「テレマークはおじさんがやるもの」みたいなイメージを払拭するアーティスティックさと遊び心が定評。そのまんまのご本人たちなんだなあって今回知った。
そんなウェアだから、着心地は二の次なのかも、なんて思ってたが、袖を通して見てびっくり。軽いし動きやすく、ポケットなんかも本当に考えられていて、良さそう。
身幅が広く、丈が短めだったりして、ピッタリフィットし、オーナーさんが、これとか似合いそうですよ〜って出してくれたウェアが一発で馴染んだ。その自然な勧め方など驚くばかりの営業力。
そして、お店でずっとお話しさせてもらっていたのがアーティストの方で、この方が本当に面白いのだ。湘南にいた頃にこういう感じの日々、あったよねって思い出す。
大人になってもこの「面白さ」を維持する精神力ってなんだろう。
と、改めて考えてしまった。
4月から、美術系の学生にデザインを教えるわけなので、私自身、精神がコチコチになってたら、楽しめないし教えられないよな〜・・・・と
前の職場みたいに自分が常勤で決定権持ってたら、間違いなく、外部講師でお招きしたいところだ。
そんな話をしつつ、久しぶりにクリエイティブなエッセンスを存分に浴びて、大満足で帰宅。
それが札幌近くにあるという喜び。
時々通うだろうなー。