読後感想4 今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義(白井 聡)

みんな大好きマルクスさんについての本です。色んな本を読んでいると何だかんだでマルクスの思想について何かしらの影響を受けているものが多いので、知っといた方が良いかなと思ってこの本を手に取りました。政治思想としての社会主義は終わったも同然だけど、資本論に関しては今でも通用するようなかなり鋭い指摘が沢山散りばめられていますね。例えば資本は無限に増殖して労働者を機械化してしまうだとか。これは貧富の差がどんどん開いていってGAFA社長などの一部資産家に資本が一極集中してしまっている現状に当てはまっていますね。けど、マルクスは数学の正規教育を受けてこなかったからかあんまり数学を使った厳密な議論が展開されてないので間に受けてそのまま現実に適応させようとするととんでもない事になりますね。この本はコンパクトにまとまっていながらマルクスの思想について分かりやすく解説してくれているいい本でした


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