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新潟1-1大宮 〜マウロの球際力とアルベルト監督の信頼〜


アルベルト監督の信頼を得ている選手達

リーグ2位の大宮に対して、新潟がどれだけ戦えるか楽しみな一戦だった。
新潟としては、アルベルト新監督のサッカーが浸透し始めて、形が見え始めた。
アルベルト監督はローテーションが激しい。過密日程ということもあり、ほぼ全ポジションで選手を入れ替えながら戦っているが、その中でも固定されている選手達がいる。
GKとCBだ。
キーパーは基本的にはどのチームもローテーションすることは少ないため、固定するのは普通だが、CBは絶対的に舞行龍とマウロが君臨している(ローテーションする人材がいないだけかもしれないが…)


マウロの守備技術

10試合近く戦う中で、マウロのフィードが良いことはわかったが、もう一つ彼の強みがある。
それは、ボールを残す技術だ。
彼のボール奪取をよく観察すると、守備時にボールを触って弾いてフィフティフィフティのボールにするのではなく、キチンとマイボールにして攻撃に繋げるシーンがよくある。
これは、一見当たり前のように見えるが高い技術だ。CBがボールを弾くだけでは、次のプレーには繋がらない。ボールをマイボールにして、次に自分でプレー出来るエリアにボールを残す事は、繋ぐサッカーを標榜するアルベルト監督には外せない存在だろう。


マイボールにするディフェンス

何故、マウロはボールを残せているのだろうか?
それは、ボール移動方向に面で足を入れているからだ。
すると、相手ボールを足先で触って弾くだけで終わるのではなく、マイボールで奪うことができる。
よく見るシーンだと、スライディングをして、そのままマイボールにする形だ。
一般的なプレーヤーで、よくあるのはボールにスライディングにいって、とにかくボールを弾くだけのプレーをする選手は多い。
だが、マウロはスライディングからマイボールにし、次のパスまで出来る
もちろんスライディングシーンだけではなく、タックルシーンでもボールを残せる。


攻撃の質は守備で決まる


守備→攻撃をシームレスに移行するためには、ボールの奪い方も大事だ。球際でのボールの奪い方で、次の攻撃の質が決まる。
「いい守備がいい攻撃に繋がる」とはよく言われる言葉である。
だが、いい守備とはなんだろう?相手に自由にさせないこと?とにかく走ること?
全部正解だとは思うが、アルベルト監督にとっては、球際でマイボールにし、次の攻撃に繋げることではないかと思う。
そのために必要なピースがマウロであり、同じように技術のある舞行龍だ。
鹿児島にレンタルした岡本には、スピードやフィードだけでなく、次のプレーに繋げる球際の技術を身に着けて成長して欲しい。それが、このチームで生き残る道。


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