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被災した時、母乳育児中のお母さんにしてほしいこと4選
2024年、能登半島地震が起きました。次第に被害の状況が明らかになり、被災の規模の大きさに心が痛みます。
被災された方にお見舞い申し上げます。
今回の記事は、地震等の災害で被災した時に母乳育児中のお母さんにしてほしいことを4つ紹介します。
私は、8年近く前の熊本地震の時、妊娠中でした。行政保健師として仕事をしていたため、現状把握や避難所運営の課題が色々ありました。
以前の記事では、地震が起きた時、妊婦さんに気をつけて欲しいこと4選
という記事を書きましたが、今回は授乳中のお母さん、特に母乳をあげているお母さん向けのお話をします。
母乳育児中のお母さんにしてほしいこと4選は、
①いつもと同じように赤ちゃんが欲しがったら授乳する
②安心、安全な場所を確保する
③栄養を摂る
④赤ちゃん優先で過ごす
①いつもと同じように赤ちゃんが欲しがったら授乳する
地震などで、家の家財が倒れていたり、いろんな物が散乱していると、まずは片付け作業になると思います。そういうときでも赤ちゃんが欲しそうなタイミングで母乳をあげるようにしましょう。ついつい、片付け作業に集中すると時間があっという間に過ぎますが、いつも通りのタイミングで母乳をあげることで、母乳分泌を保つことができます。授乳間隔が開くと、母乳分泌が減る可能性があるので注意しましょう。
②安心、安全な場所を確保する
もし避難所で過ごしている場合、小さい子ども連れの家族が過ごせるスペースや授乳室があれば良いのですが、老若男女関係なく過ごす避難所であれば、避難所の中に授乳室も設けてもらえるよう働きかけることが必要です。
授乳はプライバシー保護が必要なので、このポイントは大事です。授乳しているお母さんだけの問題ではなく、避難所で過ごす人たちが少しでも心地よく過ごすために必要です。
③栄養を摂る
母乳育児をしているお母さんは、通常の女性の必要摂取カロリーより+350キロカロリー必要と言われているので、ご自身と赤ちゃんのためにも食事を摂ってほしいです。
④赤ちゃん優先で過ごす
被災により急に環境が変化する場合があるのですが、赤ちゃんの様子をこまめに見ながら過ごしましょう。片付けなどの作業ももちろん、日常に戻すために必要な作業です。でも母乳育児中の赤ちゃんにとってお母さんは切っても切れない関係なので、赤ちゃんの様子をこまめに観察しましょう。
今は寒い時期なので、寒さ対策が必要です。お母さん自身もご家族も健康に過ごせるよう願っています。
以下は、母乳育児に関する相談支援についてのリンクです。
お母さんの授乳相談にあたるのはLLLリーダー、支援者の相談にあたるのは災害支援の経験のあるIBCLC医師・助産師です。
(LINEは、相談窓口で、そこから電話やZOOMでの相談を紹介します)
必要な方は是非活用されてください。
母と子の育児支援ネットワーク
https://i-hahatoko.net/?p=2240
母と子の育児支援ネットワークのfacebook
https://www.facebook.com/Hahatoko/
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