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『もしも、突然「天変地異」が起こったら』ー7ー〈映画『ジオストーム』〉

珍しくいつもより早く帰宅すると
息子が映画を見ていた。

『ジオストーム』という
異常気象の映画のようだ。

異常気象はオレの中では
「天変地異」だ。

興味が湧いたので
ビール片手に息子の隣に座った。

息子は喜んでオレの
膝の上に寝転んだ。

CM中
「ジオストーム」を検索した。
「世界的な大災害」という意味で
映画で使われているそうだ。

世界的な大災害は
正しく「天変地異」だ。

映画が進むと
只の異常気象のパニック映画
ではなかった。

近未来に人類が異常気象で打撃を受け
主人公が気象をコントロールする
システムを開発した。
気象システムは日夜人類を守る為に作動したが、
突然エラーになり異常気象が多発。


ある人物が自分の欲望の為に操作したのだ。
それによって多くの人類が次々と災害で
命を落として行く。

たった1人の自分勝手なエゴの思いが
数多くの人命を奪う。
本当になんて身勝手なんだ。

そう言えば、

宇宙ステーションで主人公が裏切った仲間に
「こんなことをしたら、お前も生きていけないんだぞ。」みたいな事を言ったシーンがあった。
そいつは
「多くの都市が壊滅しても、いくつかの都市は残してある。俺はそこで生きるのさ。」

そんな事はあり得ない。
この地球上の数多くの都市が壊滅すれば、
地球自体大きなダメージを受けるだろう。
そうなれば、どうなるか検討もつかない。

人間のエゴは計り知れない。

自分だけが良ければという思いの
積み重ねもそうなのだろう。
人間とは欲深い生き物なのか。。

エンドロールが流れる頃には
息子はスースーと寝息を立てていた。

そっと寝室へ運ぶ。

そう言えば主人公も息子と
同じ年頃の娘がいたな。

守るべき家族、そして人類の為に
地球を守ろうと命を掛けて
立ち上がったんだな。

オレにはそんな日が来るのか?


無邪気な息子の寝顔を見たら
今の平和に深い感謝が込み上げた。

〈続〉