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日本で洋画が上映されない?配給されない?観客が減っている?


1.日本の2022年の興行収入

■2022年映画興収トップ10、邦画「ONE PIECE FILM RED」、洋画「トップガン マーヴェリック」が首位

映画ドットコム 2022/12/30(金)


2022年の日本国内における邦画と洋画の興行収入トップ10がそれぞれまとまった(12月25日時点)。
トップ10中の実写作品6本合計で興収214億7000万円(前年比87.9%)、
アニメ作品4本合計で興収523億6000万円(前年比188.1%)、
10本合計で興収738億3000万円(続映中あり)を記録。

実写作品の合計興収は前年を下回ったが、アニメ作品が前年の2倍近くに激増し、「シン・ヱヴァンゲリオン劇場版」が大ヒットした2021年の合計興収522億5000万円(2021年12月12日時点)を大きく上回った。

「トップガン マーヴェリック」は前作から36年ぶり、9位の「マトリックス レザレクションズ」は3部作完結編から18年ぶりだが、上位11本(同興収予想作品含む)はいずれも大ヒットシリーズの最新作となっている。

洋画はトップ10中9本(同興収予想作品含む)が実写作品で、合計興収は368億4000万円(続映中あり)。アニメ2作品を含めた合計では興収445億9000万円(11本計)で、「ワイルド・スピード ジェットブレイク」が首位だった2021年の合計興収150億3000万円の3倍近くの興収を記録した

なお、邦画と洋画を合わせた総合興収トップ10では、邦画が6本、洋画が4本で、実写とアニメが5本ずつとなっている。総合興収トップ5中も、邦画のアニメ作品が4本を占めた。

コロナ禍の影響がようやく弱まり、興収100億円を超える作品が4本も出たが、一方で、大ヒット作品とそうでない作品の差がより顕著になった1年とも言える。

ただ、「映画の日」執行委員会の11月末までの統計では、興収トップ10ではなく、映画興行全体では前年対比で約140%程度、コロナ禍前の5年間平均対比では約90%まで回復していることから、「THE FIRST SLAM DUNK」「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」などの正月作品でさらなる回復が期待される。



2.筆者のコメント

コロナによる減収が回復傾向にある事は良いね。

しかし、相変わらずアニメ映画が上位になっているが、「キングダム2 遥かなる大地へ」がコロナ禍のなか撮影して公開にこぎつけた。個人的に見に行きたいジャンルじゃないが、映画界にとってありがたい事です。
又、TVドラマの映画版が3本奮闘した。

日本人の映画に限らずコンテンツの鑑賞力(コンテンツ・リテラシー)が低い事の反映だ。映画に限らず音楽界も含めてそれぞれの業界が顧客の育成をしてこなかった事のツケを支払う事になった。

自分の好きなコンテンツを楽しめる豊かな社会が来ることを信じましょう。





3.激動の2022年、「古き良き」からの脱却の時がきた ハリウッド業界の台所事情を総決算。

映画プロデューサー・監督|MPA(全米映画協会)公認映画ライター神津トスト明美/Akemi K. Tosto
2022.12.29


★ストリーミング時代の本格的到来、振り回されるハリウッド映画業界

この冬、NetflixとDisney₊でコマーシャル付き格安プランがいよいよスタートした。コロナ禍が一段落したあと、ストリーミング・サービスは月額料金の回収のみでコンテンツを提供していても収益どころか赤字になるという事態への対応策である。

外出が自由になって、有料ストリーマー(主にNetflixやDisney₊)離れが目立ってきたばかりか、視聴者がコンテンツの洪水に食傷気味となってきた。あまりに見るものの選択肢が多すぎて、選ぶだけでウンザリしてしまうのである。映像鑑賞に割く時間も減り、2つも3つもストリーミング・サービスにお金をかける意味がなくなってきた。

かたや、最初からCMを入れ元来のテレビ放送のような体系を有するTubiやFreevee、Pluto TVなどのCM付き無料サービスは成功していた。これらのプラットフォームは、いったんONにすれば何かしらを見せてくれる。いちいちアプリを変えずとも、普通のテレビのようにチャンネルを変えれば適当な番組を見られるのだ。基本的に消費者はテレビを見る時には頭をあまり使いたくない。かくして、大手ストリーマーもCMつき格安プランの試みを始めた。これから先は、CM入り無料ストリーマーの天下になるという話しも耳にするが、果たしてどうなるだろうか。新年、徐々に明らかになってくるストリーマーたちの成績を見るのが楽しみだ。



4.『スパイダーマン』もDisney+行き!?ソニー・ピクチャーズの映像配信サービス時代の生き方とは?

この方によると、ソニー・ピクチャーズは配信する箱にこだわりが無く、有利な条件なのか?、将来の戦略なのか?独自の配信プラットフォームを持たない戦略らしい。

IPビジネスと言う事を組織論的に考えたら、いかに魅力的で金になるコンテンツを作るか?に専念するのは慧眼だと思います。
ソニー・ピクチャーズに限らず、それほど魅力的なコンテンツを生み出せていないからね。

終わり


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