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高齢者が働く社会について

ちょっと前の記事。

【Japan Data】日本の高齢化率はダントツ世界一 : 人口の3割が65歳以上

長年続く「少子高齢化問題」。その中で思う、これをすれば状況がある程度好転するだろう、ということがあります。

それは高齢者が75歳まで働ける環境作りが不可欠であるということです。60歳以上の人の働ける仕事は現状、アルバイトでも少なく、65歳以上だと殆ど無いようです。父も65歳以上で、派遣サイトなどに登録してはいるものの、なかなか仕事がないと困ってました(^◇^;)
年金だけでは食っていくことは出来るものの、たまの贅沢や高い買い物が難しくなります。年金以外に「収入」がないからです。

フルタイムでなくて良く、パート・アルバイトで良いから70歳(可能なら75歳)までは「高齢者が小遣い稼ぎ出来る環境」を作ることが、高齢者の生活改善だけでなく、ひいては社会保障費削減にもなると考えます^ ^

ただ、「高齢者をこれ以上働かせ続けるのはおかしい」という世論の批判があり、それによって状況が改善されない部分があるのではないかと思います。
「高齢者が働かずに年金だけで生きていける社会」「老人に鞭を打たせない福祉国家」を理想としてのことでしょうが、そもそも「高齢者の小遣い稼ぎ分まで税金で面倒を見る」ことは、働き手の世代は疑問なく受け入れられることでしょうか。

年金はそもそも長寿保険。長生きして若い時みたいに働くことが難しく、収入を得る力が弱まった分の補填であり保険であるというのが、そもそも制度の理念です。
しかも貨幣価値の上昇等を考えて、掛けていた分よりは、多くもらえるのは確実とのことです。
それなのに、それ以上更に税金でカバーすることが正しいのかは疑問に思います。生存権確保以上の分は高齢者自身の就労等で手に入れるべきであり、そのために「高齢者が働ける環境」を作ることは間違いではないと考えます。

小遣い稼ぎをしたい高齢者は多いですし、小遣い稼ぎのために働くことを嫌がる高齢者も少ないです。福祉国家の理想によって現実の声を聞かずに、生活に苦しむ高齢者を増やすのは本末転倒だと思います。
昔聞いた話ですが、大雨や土砂災害で高齢者が逃げ遅れて亡くなる事例の原因に、「高齢者が生活用品を捨てることを躊躇う」ためというのがありました。年金以外に収入のない高齢者が、生活用品を新たに揃えることも困難なのです。もし、高齢者が小遣い稼ぎを出来る世の中なら、そういった悲劇も減るのではないでしょうか。

理想としては
60歳以上65歳未満 フルタイム正社員への転職やお勤めが出来る。あくまで現職と同等程度の転職が可能な状態を維持する。目安は週40時間、無期雇用での就職が出来る状態の確保

65歳以上70歳未満 契約社員フルタイムやパートでも仕事を続けられる。フルタイム正社員は無理だが、有機契約やパート等で、そこそこの収入を得て仕事を続けられる。目安としては、社会保険加入クラス(週30時間以上)は担保される。

70歳以上75歳未満 学生アルバイトクラスや軽作業、本当にアルバイト・小遣い稼ぎくらいは出来るようにする。目安としては雇用保険加入クラス(週20時間以上)程度を担保される。社会保険は難しいと思うので、あくまで週20時間台。

これだけでも、だいぶ高齢者の生活改善に繋がると思う。もちろん働きたくない人はしなくて良いし、働きたくても働けない高齢者なら社会保障をすべきである。

高齢者が働く社会。イメージするとどうしても、「年とっても働かなあかんのか」という思いが出てしまいますが、小遣い稼ぎレベルなら、まだ暗くもないのではないでしょうか笑笑

このような社会に変えようとする政治に期待するところですが、やはり福祉国家の理想を求める「高齢者が働かずに年金だけで生きていける社会」を標榜する政治家に流れていってしまい、問題解決は遠のくのかもしれません(苦笑)

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